いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金7」鳳乃一真(ファミ通文庫)

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金7 (ファミ通文庫)
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金7 (ファミ通文庫)

《ゲーム》の生き残りは9人に絞られた。次なる舞台はペアやトリオでの頭脳バトル。俺は鉄くんと謎のお嬢様・揚羽と組むことになったが、いきなり「私の下僕になりなさい」って、自由すぎんだろ! とにかく【M】の企みを警戒しつつ雪姫姉さん、ハルト、戦場さん、天災ら強敵をどう出し抜くか――と思ったらばた子さん乱入キタ――ッ!! さらにここにいるはずのないあの子が……!? 裏取引、裏切りが渦巻き罠、策略が牙を剥く!! 超バトルロワイヤル急展開!!


七々々ちゃん出たー!
……のはよかったんだけど、ジョーカー使うのは番外編や過去編だけにしてくれませんかね。


重護の一言じゃないけど「鉄くん、アレはないわ」
《ゲーム》のセカンドステージはペアを組んでのスゴロク+ミニゲーム。そのゲームの説明に約100ページ、さらにゲームの感じを掴む静かな前半戦で約100ページと念入りに準備を整え、さあこれから盛り上がるだろうと思ったところでの、ばた子さんこと参差の乱入。
その暴れようはまさに蹂躙。他の参加者が霞む霞む。天災ちゃんが完全空気で泣ける。それに戦場緋色とはなんだったのか……。
そこにさらにもう一人の怪物が乱入して、ついに他の参加者は観戦のみに。かと言って乱入者二人のゲーム勝負の中身は言うほどハイレベルでもなく大して盛り上がらない。
小学生の時、友達数人と野球(ゴムボールとプラスチックバットでピッチャーとバッターと守備1〜2人の遊び)をしていたら高校生らしき二人が乱入してきて、小学生相手にホームラン打って得意げにしていた人を思い出した。ようするに思いっきり白けた。
結局楽しめたのは、後半のほんの少しのラブコメ要素と、七々々の死と島の秘密の話の進展しそうな気配がしたところくらい。《ゲーム》も七々々の言うところの“今の子”も、どちらも別に要らないんじゃないかと思わせる展開には首を傾げるばかり。
次こそは重護や天災が活躍してくれることを願う。頑張れ今の子!