いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「変態王子と笑わない猫。8」さがら総(MF文庫J)

変態王子と笑わない猫。8 (MF文庫J)
変態王子と笑わない猫。8 (MF文庫J)

ブタヒツジ戦争も一応の終結を迎えた真冬日、いよいよパーティーの開幕だ。そう、我らが月子ちゃんの誕生日パーティーだね! 桃色天国ツイスターゲームメイドさんとのお医者さんごっこ、そして『いちにち自由にできる券』! 楽しく幸せな日常のさなか、密かに迫るは黒い影。彼に手を引っ張られ、ぼくは憧れのヒーローとなる。「――結婚しよ?」「…………えっ」「子どもも、たくさん作ろう?」「ふぁっ!?」彼女にプロポーズもしたし、あらゆる揉めごとも解決したし、もうなにも怖くない。大人気爽やか系変態ラブコメ第8弾! 『横寺陽人』の本質がついに明らかに――?


今回の演目は月子ちゃんによるアグレッシブ看病……以上です。
いやね、本気でそこしか面白いところがなかったんだよ(^^;


ストーリーは横寺君が何かに操られて自称ヒーローの自己犠牲野郎になる話。
不思議なことが起こるのはいつものことで何の問題もないのだが、それによってヒロインたちとの絡みが極端に少なるのは大問題だ。ヒロインあってこその萌えラノベとして読んでいるので、男の独白ばかり読まされても楽しみようがない。ネタを挿んだり独特な言い回しをしていてる地の文にも、元々さほど魅力を感じないし。
悲惨だったのが小豆梓のデート。鬱屈した気分が溜まったところで「やっと萌え成分を補充できる!」と思ったのに、意識が飛んで中身なしとか……小豆派だったら暴動を起こすレベル。
最後の月子の頑張りでちょっとだけ持ち直したが、3巻に次ぐハズレ回だった。