いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「なぜ異世界ダンジョンでスマホがつながるのか 竜胆遥人の迷宮攻略」逢上央士(このライトノベルがすごい!文庫)

なぜ異世界ダンジョンでスマホがつながるのか~竜胆遥人の迷宮攻略 (このライトノベルがすごい! 文庫)
なぜ異世界ダンジョンでスマホがつながるのか~竜胆遥人の迷宮攻略 (このライトノベルがすごい! 文庫)

突如ダンジョン探索ゲーム『LuVYRINTH』に入り込んでしまった高校生・竜胆遥人。このダンジョンでは自らのスマホを頼りに攻略を進めなければならない。スマホのバッテリーが自分の体力となっており、メーターがゼロになると即『失格』! モンスターや仕掛けは、アプリを駆使して突破せよ! 自分専用の『ワンオフアプリ』が攻略の鍵となる!
スマホ異世界をつなぐ、新たなるダンジョン探索ファンタジー開幕!

『オレを二つ名で呼ばないで!』の作者の新シリーズ。
図書館にいた学生十数名が異世界ダンジョンに紛れ込み、魔法が使えるようになっていたスマホを駆使してダンジョンを攻略していく。




やっぱりこの青臭さがいいなあ。
クサい台詞を照れなく言い切るカッコよさ、思いっきり青春してます!って感じの全力で行動している様子が清々しい。
話の方は、普通にダンジョンを攻略すると思いきや、ダンジョン攻略はサクサクでその後の展開がメイン。
所謂、パラレルワールドもので後半になると世界も状況も二転三転。主人公たちのするべきことや戦う相手が目まぐるしく変わる急展開が熱い。
ただ、如何せん駆け足なのがね。
この詰め込み、単発かな?、と思ったら帯に新シリーズって書いてある。シリーズものにするつもりなら2巻に分けても良かったのに。……ヒロインのリアがああいうことになるまで進めたかったのかな?
異世界ダンジョンは攻略済だが、他の異世界と繋がればダンジョンも出来るだろうし、リアの世界が投げっぱなしだったり、何度も話題に上ったのに結局出てこなかった妹など拾われていない伏線が多数あったりもするので、終わってみれば1巻らしい1巻だった印象。