いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「無能力者(レベルE)のオービット・ゲーム2」翅田大介(オーバーラップ文庫)

無能力者(レベルE)のオービット・ゲーム 2 (オーバーラップ文庫)
無能力者(レベルE)のオービット・ゲーム 2 (オーバーラップ文庫)

「さすがは半端チームの『エンジェル・フェイス』ですね」
アルテミシア宇宙学園の公認チームとして存続が決まったソラたちだったが、実習生として赴任した『瞬星』アオがソラにべったりで、不機嫌を隠せないソフィーとフレーナ。そしてアオが『出来損ない』に関わっていることを不愉快に思う学園の天才児リズ・ポーターが自らのチームを率いて挑戦してくる。
“念雷(エレクトロキネシス)”という希少な能力を使うリズに対し、迎え撃つソラ。度重なるイベントで騒然とする学園だったが、更にその裏ではソラを狙った陰謀も進行していた。
止まらない&無重力下バトルエンタメ第二弾!

無重力下異能戦闘競技『オービット・ゲーム』で出来そこないの主人公がのし上がっていく物語、第二弾。




誰もが二の足を踏むラインから躊躇いもなく一歩踏み出すソラさんがイケメン過ぎる! こいつは本当にライトノベルの主人公なのか?
あ、サービスシーンの話です。
エロさを売りにしたコメディでも、ライトノベルや少年漫画では本番より大分手前に停止線があるじゃあないですか。そのラインをことごとく踏み抜いていくソラ師匠。そりゃ挿絵の肌色率も上がりますわ。それでいて、後に変な空気を残さずさっぱりとした笑いに変えていく手腕。これをイケメンと言わずしてなんという。悪人面なのにねw
おかげでヒロインたちが可愛く見えること。ストーカー気味の幼馴染みヒロインがどんなにアピールしても空気なのも、報われない幼馴染み属性の魅力を引き出した結果だと思う……たぶん。
さて、本題のオービット・ゲームの方は、
今回は、この手の話ではお約束の新メンバー加入回ということで大きな戦闘はなかったが、ソラ本人は熱かった。
アクション性やゲームでの戦術よりも精神面に重点を置いた作りで、どこまでも上昇志向のソラの言葉の熱量が凄い。彼の言葉が捻くれ幼女・リズに届く過程も良かった。
しかし、次から幼女ヒロイン追加か。どこまでも王道を行くな。
面白かった。ページ数はなかったけど濃厚だった。



我らがスーパーアイドル・シャーリーちゃんは今回もよく弾んでしました。あの丈夫さがすでに特別な存在よねw