いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「覇剣の皇姫アルティーナ VIII」むらさきゆきや(ファミ通文庫)

覇剣の皇姫アルティーナVIII (ファミ通文庫)
覇剣の皇姫アルティーナVIII (ファミ通文庫)

皇帝の死後、第二皇子ラトレイユの即位が確実となり、失意に打ちひしがれるアルティーナ。さらには、帝都からの出頭命令でレジスが彼女の下から引き離されることに! だが、レジスは「戦争をなくしたい」というアルティーナの願いを諦めてはいなかった。皇帝の死を上審に思う彼はラトレイユの真意、そして彼の皇帝としての資質を見極めるため、たった一人で帝都へ赴く決意をする――。覇剣の皇姫と読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー第八弾!


本バカ軍師様、一人羽を伸ばすの巻(違
まーたフラグ立ててるんですか、軍師殿。今度はどこぞの美人商人の妹・ファンリィーヌさん。かなり押しの強い人だけど、レジス相手にこのタイプはキャラが生きないみたい。レジスの相変わらずの反応に、必死のアプローチが虚しく映る。今更感もあるし。
さて、本編は
大きな戦が終わった後の繋ぎの回ということで、残念ながらレジスの活躍はなし。
しかし、局面は大きく動いた。
前回のラストを受けて、時期は不明だがハイブリタニアとの再戦は確実、王妃の死去でエスタブルク王国との開戦の危険も出て、内戦の可能性も捨てきれないという、国の内も外もどこで戦争が起こってもおかしくない状態に。
しかも、レジスはアルティーナの下を離れ一人帝都へ入っていたり、傭兵王の部下の生き残りが意外な人物と合流したりと、登場人物たちのグループの再編成も著しく物語がどちらに転ぶか全くわからない状況になっている。これは次が楽しみになる展開だ。
ただ、レジスのアルティーナとの合流がかなり遅れそうな気配なのが気掛かり。姫さまはどうでもいいけど(こら、クラリスさんとの掛け合いがしばらく無いのは痛い。
あとがきが若干ネタバレだが、言及の無かった最後の挿絵の五人がどう絡むかが楽しみ。