いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ありふれた職業で世界最強」白米良(オーバーラップ文庫)

ありふれた職業で世界最強 1 (オーバーラップ文庫)
ありふれた職業で世界最強 1 (オーバーラップ文庫)

“いじめられっ子”の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ異世界でも最弱の彼は、あるクラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまい――!?
脱出方法が見つからない絶望の淵のなか、錬成師のまま最強へ至る道を見つけたハジメは、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。
「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」奈落の少年と最奥の吸血鬼による“最強”異世界ファンタジー、開幕!
8500万PV超「小説家になろう」大本命!!

ユエちゃんがエッチなのが良かった。←おい、おっさん


主人公が迷宮の底に落とされて、死の淵を彷徨ったりサバイバルしていたところまではスリリングで面白かったんだけどねえ。。。そこから先は「ああ、なろう系だなあ」という感想しかなくなった。
タイトルから創意工夫で道を切り開く物語を期待していたのも、がっかりした原因かも。蓋を開けたら、魔物の能力を吸収して加速度的に強くなっていく話だった。なろう系の鉄板だ。最もありがちな俺TUEEE系ではなく、敵も一緒に強くなって強さのインフレを起こしていくタイプの作品ではあったけど。
しかし、なろう発の異世界転生(召喚)ファンタジーは、設定もキャラの性格も敵の強弱も違うのに、どうしてこうも雰囲気が似か寄るのか。まあ、同じ媒体の人気作品を持ってくれば読者層が同じなんだから、人気になるものが似るのは当然と言えば当然なんだけど。良く言えば優等生、悪く言えばこじんまりまとまっている感がある。
この作品に関しては、この設定なら主人公をミリオタにして内容を徹底的に銃火器に偏らせた方が個性が出そうだと思ったが、そういう極端に走る作品はコアなファンは付いても万人受けせずに埋もれていくんだろうな。
面白くなかったわけではないけど、2巻以降はいいや。