いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ふぉーくーるあふたー2」水沢夢(ガガガ文庫)

ふぉーくーるあふたー (2) (ガガガ文庫)
ふぉーくーるあふたー 2 (ガガガ文庫)

二人の魔星少女・星上陽奈と地平遙は、自分たちの戦いがウマちゃんの星で番組として放送されているという事実を受け入れ、決意も新たにセカンドシーズンをスタート。ところが、意気込みと裏腹に視聴率は右肩下がりに。魅力的な新アイテムの研究のため東京の大型玩具店を訪れた陽奈たちは、そこでライトノベル作家志望の少女と出会う。一方、リベンジに燃える悪の魔星少女・カラミティーサタンが勧誘したのは、執筆業を生業とする悪の怪人集団だった…。面白い番組を作っておもちゃを売れ!エンターテイメント系魔法少女物語!!


あれ?大人しい? それに燃えない。
作中が番組の方針を模索する話だったのと同時に、この作品自体も方向性を模索してたような2巻。
1巻と同様にカオスな内容だったが、1巻ほど突き抜けたものがなくて、ただとっちらかっているだけの印象。陽菜にも遥にも色々やらせようとして、どれもあまり上手くいっていない感じ。元々キャラクターがみんな濃いのだから、その方向で突っ走ればいいのに……それだと収集つかなくなるのか?
新キャラ&新魔星少女の投入も、前の二人がキャラが立ち過ぎていてさほど目立たなかった。こんなところで前任者が強すぎて苦労してる遥とシンクロしなくても……。
それと「燃えない」のは戦闘に不純物が多いから。
作家いじりのネタには大いに笑ったけど、戦闘中にやられると興が削がれるんだって。「俺ツイ」では徹底されている、ボケるところはボケて熱いところはとことん熱くというメリハリがなくなってしまっているのは何故なのか
そんな訳で2巻は微妙だった。作中作と一緒に巻き返しに期待。