いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「都市伝説系彼女。2 〜永遠子さん救済倶楽部〜」おかざき登(ダッシュエックス文庫)

都市伝説系彼女。2 (ダッシュエックス文庫)
都市伝説系彼女。2 (ダッシュエックス文庫)

相変わらずおかしな現象に好(憑)かれまくりの永遠子だけど、なんだかんだで楽しく活動中の敬一郎たち。
でも、やっぱりこのメンバーが集まるとひとすじなわじゃいかない事件が起こりまくり!!
文類研のメンバーで校外活動に出たら、まさかの“くねくね”に遭遇!? 敬一郎のお寺にみんなでお泊まり会をしたらメリーさんも参加して百物語が始まって大騒ぎ!! おまけに永遠子と敬一郎の間に赤ちゃんができちゃった!?
“猿夢”、“ひとりかくれんぼ”など、現代怪奇もモリモリ登場のゆる〜くカワイイ怪談青春ラブコメ、待望の第二弾!!

昔懐かしヘンテコ部活ものラノベ第二弾。
綺麗な「あるあr・・・ねーよ」をみた。これも古いなー。
オカルトを絶対に信じない主人公・敬一郎による超常現象の科学的な理由付けと、その親友・謙吾による民俗学から見た都市伝説の解説がこのシリーズの面白い点の一つだが、今回は敬一郎の理由付けがかなり苦しい。流石にそれはと強引なこじ付けに苦笑いしていたら、それをアクロバティックに飛び越えていったのがヒロインの永遠子。偶然にもひとりかくれんぼこっくりさん系の降霊術)の手順をなぞっていく過程にツッコミどころ満載。苦笑いややれやれも笑いの一つだなって。それを笑いに出来るゆるい雰囲気があればこそだけど。
そんなゆるい空気を醸し出す文類研のメンバーだが、初対面の1巻よりも一緒に居ることが自然になっていて、ラブコメが濃くなっているのが嬉しい。
ここで大きいのが幼馴染み・寧々子の存在。敬一郎と永遠子がラブコメの波動を出すと彼女が必ず妬くヤキモチが、二人の恥ずかしさと読者のニヤニヤを増してくれる。良いキャラだ、負けヒロインの要素たっぷりだけどw
それとあれだね。やっぱりお弁当はラブコメ最強のツールだね。たとえ作ってるのが男の方でも。
今回もまったり安心して楽しめる一冊だった。


是非とも続いてほしいのだけど、この本売れてないらしい。
今の流行から大分外れているからねえ。ブームは廻るものだからラノベに部活ものブームが復活する可能性が……あっても、もうしばらくは来ないだろな(^^;