いつも月夜に本と酒

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「百錬の覇王と聖約の戦乙女11」鷹山誠一(HJ文庫)

百錬の覇王と聖約の戦乙女11 (HJ文庫)
百錬の覇王と聖約の戦乙女11 (HJ文庫)

結婚式の最中に、神帝リーファの“《鋼》討伐令”を知った勇斗たち。同盟を組む氏族内にも不安が広がる中、勇斗はクリスにある指令を与える。一方、《剣》の宗主ファグラヴェールは、着々と《鋼》包囲網を構築していき――この難局を大宗主は如何にして乗り切るのか!?
新たな戦乱の鼓動が響く、大人気成り上がり異世界召喚戦記11弾!

3巻連続3回目の本番。本物のハーレム王・勇斗恐るべし。
でも3回目となると慣れもあってこれまで程のインパクトはないかな。
というよりは、やる前からあちらとこちらのメインヒロインだった二人とは違って、今回のことで重要度が増したリネーアでは意味合いが少し違うのかも。勇斗が一人で抱えてきたあの問題を彼女だけに打ち明けたはかなり意外だった。
しかしこれは1巻で一人ずつ攻略(物理)されていく流れなのか? いやでも、恐らく次からは完全に戦乱の世になるから流石に無理か? 戦いになるとどうしても影が薄くなり、政略とも無関係なイングリットさんに春はくるのだろうか……。
そんな訳で、前回のラストの《鋼》討伐令によって一気に戦乱に突入するかと思いきや、そんなことをしている余裕くらいにまだまだ準備段階。《鋼》もその敵となる周りの氏族も戦闘準備や根回しに奔走する。
その中でハイライトは9巻で顔見せして以来、圧倒的な存在感を放ってきた《炎》の宗主・信長との会談。リーファの扱いがどうなるか分からないけど、戦争でのラスボスはこの人だろうなあ。信長の銃に対抗する手段が今から楽しみ。
次回戦乱へ。信長前に勇斗を苦しめる相手は出てくるのだろうか?