いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「おいしいベランダ。 午後4時の留守番フルーツティー」竹岡葉月(富士見L文庫)

おいしいベランダ。 午後4時の留守番フルーツティー (富士見L文庫)
おいしいベランダ。 午後4時の留守番フルーツティー (富士見L文庫)

栗坂まもりは、イケメンだけれどベランダ菜園オタクの亜潟葉二の恋人でお隣さん。
夏を前にベランダ菜園の失敗から散財したまもりは、バイト先の閉店も重なって金欠の大ピンチ。運良く古書店のバイトに採用された! と喜んでいたら、同僚は昨年まもりを好きだと告白していた佐倉井くん……!?
さらには葉二が偶然、二人が一緒に働いている姿を目にしてしまう。「佐倉井も一緒に働いてるのな。なんで隠すわけ」と言い出した葉二と、まもりはケンカになってしまい――?


お隣さん歳の差カップルのベランダ菜園ライフ、第4弾。
喧嘩期間短っ! まるで喧嘩が本題であるかのようなあらすじに騙された!
まもりのバイト先が閉店したり、亜潟さんの元いた会社の同僚が出てきたり、周りはそこそこ騒がしかったのにも関わらず、いつも通りにお家で飯食っていちゃこらしていたお二人さんでありました。
二人とも相手の行動で不安になっている時がちょくちょくあるのに、ちょっとやそっとじゃ揺るがない安定感があるのが不思議。亜潟さん(30)から見えるのは大人の余裕なんて良いものではなく、面倒くさがりな面で、まもりの方も一途ではあるが健気さはなく目立つのは鈍さばかりと、ネガティブな面が目立つのに、読んでいて全然嫌な気がしない。多分、その素を出している感じがいいんだろうなあ。
まあ、まもりの鈍さに関しては、亜潟さんはもう少し怒ってもいいとは思うが。
二人で出掛けようって話なのにそこで他人を誘うか、普通。喧嘩の原因といいまもりちゃんの男心の分かって無さは、小一時間説教していいレベル。行動はヤンチャ小僧みたいなのにね。だからこそ憎めないんだけど。
……と、散々相性の良さといちゃいちゃを見せつけられた後に、ラストにこれか! もう付き合い始めて一年くらい経つのに、こんなんで甘〜い空気を作れるのはなんかずるいわ。
ベランダ菜園料理ももちろん健在で、4巻も二重の意味でご馳走様でした。まだまだこの二人の交際を読んでいたい。