我々はついに、生半可な塩抜き後の調理では塩の塊を食べているかのようだった難敵「しょっぱ過ぎる新巻鮭」の攻略に成功した。
今後同じ悩みを抱えるであろう微々たる同志の為、その成功例をここに記す。
1.とりあえず塩抜きだ!
まずは通常の塩抜きだ。塩が濃すぎて抜き切れないが、抜けるものは抜いておいた方が良いに決まっている。
少量の塩or酒orみりんを入れた水に一晩付けておけ。
塩抜きの詳細については、我らが偉大なる指導者cookpad教授に一任する。
2.湯に放りこめ!
鍋で湯を沸かし、沸騰したら火を止め、1.で塩抜きした鮭をそのまま放り込め。
これはご家庭でローストビーフ/ポークや鶏ハムを作る時に採られる調理法で、通常は旨味や油を逃さないために、ラップにくるんだりジップロックに入れたりして行うものである。しかし今回は、可能な限り塩を抜きたいので生身で行う。
外気温にもよるが、基本4時間前後はそのまま放置せよ。
3.美味しく食せるように加工しろ!
2.の作業により、外側は味も素っ気もない鮭の身が、内側は塩気を残した食べれなくもないが美味しくもない鮭の身が出来上がる。
そのままでは旨くはないので何らかの調理することを推奨する。チャーハンやちゃんちゃん焼きなど、後から味を加えるものが好ましい。
一例として簡単にできる鮭フレークのレシピを載せておく。
材料
鮭:4切れ、生姜:一片、ごま油:大匙1、酒+みりん:合わせて100ml程度(甘めが好きならみりん多め、辛めが好きなら酒多め)、胡麻:好きなだけ(いりごま推奨、すりごまでも可)、醤油:ごく少量(香り付け、なくてもいい)
手順
1.鮭の皮、骨を取り除きほぐす。
2.生姜をみじん切りor千切りにする(無ければチューブで代用)
3.フライパンにごま油と生姜を入れ点火。温度が上がったら鮭を入れて少し炒める。
4.酒+みりんを入れて煮詰める。
5.仕上げに鍋肌に醤油を入れて香り付け、その後に胡麻を入れて完成。
(辛いものが欲しい場合、仕上げにラー油を入れたり、胡麻と一緒に七味を入れると良い)
4.感想
塩と一緒に旨味もごっそり抜けてしまうのが難点ではあるが、食卓を預かる身として、難儀な食材を何とか食べられるレベルまで持って行けたことに安堵している。いくら貰いものでもやはり捨てるには忍びない。但し、面倒くさいことこの上ないことは確かだ。
今回、私が言いたいことはただ一つだ。
「お歳暮は相手のことを考えて送ろう」
酒好きの家には酒を、甘いもの好きな家にはお菓子を。これが一番だよ(^^;
以上で報告を終わる。