今年の読んだ本は
200冊(漫画雑誌等除く)でした。
その中からお気に入りのものをいくつか上げてみました。
今年も例年通り曖昧なジャンル別でお送りします。
今年はライト文芸多めになっております。
(シリーズものの画像は今年出版のもののみ)
↓長いので収納↓
●戦乱の世
「天才王子の赤字国家再生術 ~そうだ、売国しよう~」鳥羽徹(GA文庫)
個人的今年ベストの作品。
さっさと隠居したい本人の意思とは裏腹に、有能ゆえに空回る王子の様子がコミカルで楽しくてしょうがない。
また、時にイチャつき、時に阿吽の呼吸で作戦を成功に導く、側近ニニムとの関係性に無性に惹かれる。
「常敗将軍、また敗れる」北条新九郎(HJ文庫)
負け戦を如何に上手く着地させるかをメインテーマとした作品。その印象は血生臭くていぶし銀。
同じ賢将を扱った作品でも、コメディの『天才王子の赤字国家再生術』とは対局の存在。
●会話劇
「エートスの窓から見上げる空 老人と女子高生」かめのまぶた(ファミ通文庫)
今年は面白い会話劇が多くて嬉しい年でした。ラノベはどうしてもわかりやすく動きのあるものが好まれるので、座って喋っているだけの作品はなかなか難しい。
その中でも尖っていた作品がこれ。ぼっち女子高生とお爺ちゃん先生が女子高生の太ももが覗ける場所で駄弁るというシチュエーションもさることながら、会話の内容も刺激的。
「公園で高校生達が遊ぶだけ」園生凪(講談社ラノベ文庫)
本当に高校生たちが公園で駄弁ってるだけ。でも本当に楽しそう。
「好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる」玩具堂(角川スニーカー文庫)
ちょっと感性が変わっている帆影さんのライトノベル考察が楽しくてしょうがない。その上可愛いからズルい。
一人の少年と二重人格で一人で二人な少女の奇妙な三角関係を描いた物語。
恋愛の甘酸っぱさだけでなく、狡さや生々しさも描く、人を好きになるとはどういうことかに真剣に向き合っている作品。
お隣さんの社会人と大学生の恋愛模様を描く物語。と、そのスピンオフ。
大人の恋というよりは可愛らしい恋のイメージ。それと出来る男や堅物少年が柔らかくなる、男側に可愛いを感じる作品である。ベランダ菜園お手軽料理の飯テロ付き。
5巻で第一部完も2月に6巻の情報アリ。やったぜ!
●青春
「レッドスワンの絶命 赤羽高校サッカー部」綾崎隼(メディアワークス文庫)
「レッドスワンの星冠 赤羽高校サッカー部」綾崎隼(メディアワークス文庫)
「レッドスワンの奏鳴 赤羽高校サッカー部」綾崎隼(メディアワークス文庫)
「レッドスワンの飛翔 赤羽高校サッカー部」綾崎隼(メディアワークス文庫)
サッカー×青春。
選手個々のドラマを魅せつつ戦術性も高いサッカー描写は一読の価値あり。
ちょっとでも興味がわいた人は是非買ってください。続刊のために(ダイマ
「学校の屋上から君とあの歌を贈ろう」道草よもぎ(メディアワークス文庫)
音楽×青春。
廃部になった軽音部を復活させて仲間を集めてと、目標に向かって奔走する王道ストーリー。奇をてらわないストーリーゆえに個性的なキャラクターが生きている。
それにしてもメンバーのあだ名が酷い!w
●完結
「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン XIV」宇野朴人(電撃文庫)
「英雄」という名の犠牲(イケニエ)の存在を否定し続けた物語、英雄の死をもって完結。
キャラクター、戦記、ファンタジー、科学など色々な方面から、沢山の新鮮な驚きと楽しさをくれた最高のシリーズでした。
「ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット」渡瀬草一郎(電撃文庫)
ナユタ好きだ―――――――!
1年半のブランクから復活、無事に完結してくれて本当によかった。
やることはリア充爆発しろ!!を高らかに叫ぶだけ。バカなことを全力でやるコメディの最高峰の一つだと思ってる。
以上!
来年も傑作・良作に出会えることを祈りつつ、皆さま良いお年を!