いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界居酒屋「のぶ」」蝉川夏哉(宝島社文庫)

異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)
異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)

居酒屋「のぶ」の正面入口は、なぜか異世界に繋がっている。古都と呼ばれるその街には中世ヨーロッパのような、しかし全く別の文化が息づいていて、そこに住む衛兵たちや貴族、聖職者、ギルドのマスターなどが、今日もこの居酒屋の暖簾をくぐる。彼らは今まで味わったことのなかった“トリアエズナマ”という冷えた酒に驚き、未体験の料理に舌鼓を打つのだ。新感覚の異世界グルメファンタジー

表玄関は異世界、裏口は日本に繋がっている居酒屋「のぶ」を舞台に、常連になった異世界人をメインに「のぶ」を訪れる人たちの暮らしぶりや人情話を楽しむ短編連作。



腹減った!
……他に言うことがない!w
読む前に予想していたものがほぼそのまま出てきたので、特に感想を書くことがなくて困っている(^^; このラノ2018に短編が載っていて、それをはじめに読んでいることもあるのだが。
日本人にはなじみ深い料理の数々を異世界人の新鮮な感動を持って伝える飯テロと、後味のよい人情話でもっていい酒の肴になる作品。ただ、焼酎党としては焼酎が全然出て来ないことだけが残念でならない。
同じ世界、同じ店のはずなのに話によって設定がブレているのが気になるが、細かいことを気にしていたら楽しめないシリーズだろう。