マグロナルド幡ヶ谷駅前店に新店長がやってきた。年度の変わり目でベテランクルーたちの退店も相次ぎ、さらには受験に専念するため、千穂も店を去ることになってしまう。新体制にバタつく中、魔王はペット禁止のヴィラ・ローザ笹塚でトカゲ姿の悪魔キナンナを飼育し、部屋をボロボロにしたことが大家にばれ、大問題に。退去は免れたが、修繕費として多額の請求書が届けられてしまい!?
一方異世界では、天界の危機に対処する準備として、五大陸各国の調整に芦屋や鈴乃が奔走していた。人間と悪魔の共存を目指す魔王は、マグロナルドの人手不足と合わせて解決する方策を考えるが──。
説明回。もしくは、どうしましょ回。
最近、少しでも事が動くと次は説明回のような。ちょっと走っては休むを繰り返すデ○のランニングみたいになっているけど大丈夫か?(^^;
そんなわけで相変わらず話は進まないが、魔王や勇者の複雑な立場や、エンテ・イスラの複雑な世界情勢を細かく説明されたので、全体の見通しはやや良くなった。
ただ、世界情勢を読み解いているところで、馴染みの薄い片仮名のキャラ名が当然の様に出てくると「これ誰だっけ?」と思考が停止するので微妙に読み辛い。エンテ・イスラの世界地図よりもキャラクター一覧か、出来れば人間相関図が欲しい。
まあ、そんなことよりちーちゃんですよ。「ちーちゃん、進路に悩むの巻」が今回のメインテーマと言っても過言ではない。
そういえばちーちゃん女子高生だったわ。何せ数倍生きてる魔族や天使よりも人間が出来ているものだから。久しぶりにちーちゃんの年相応の恋する少女の顔が見られて満足。梨香さん&木崎さんGJ!
かと思えば、大の魔族を手懐け、グータラ同級生まで改心させてしまう強烈な一手を見せつけて、この巻を締めていく姿には唸るしかない。やっぱりちーちゃんは格が違った。
次回、天使たちの認識の齟齬から敵の全体像が見えてくる……かも。とりあえず進め!話。