いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか2」はむばね(富士見ファンタジア文庫)

お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか2 (ファンタジア文庫)
お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか2 (ファンタジア文庫)

謎の転校生、街田好乃さんは魔光少女だ。(すごく美人!)
またまた正体を知っちゃった僕は、【男に惚れられてはいけない】彼女の身バレペナルティ達成のため、お助けキャラとして奮闘!――って、「好乃さん!むやみに男子の手を触ろうとしない!!」どうやら彼女は無自覚な超弩級のモテ体質。さらに庄川さんのお助けキャラも兼任中。……無理ゲーじゃない?
しかも好乃さんと一緒だと、プールに合コン、リア充イベントが発生しがち。庄川さんもなぜか毎回ワンチャン狙ってくるし……え? 焦ってる? いやいや、お助けキャラが嫉妬されるわけないじゃないですか。無自覚拡大の勘違いラブコメ!

花憐の帯が酷い(誉め言葉)



身バレNGな魔光少女の正体を知ってしまった少年が、周りにはバレないように奮闘するすれ違いラブコメ第2弾。新たな魔光少女ライト=街田好乃、マホマホ=庄川真帆の妹・真琴を加えて、主要メンバー6人となり勘違いとすれ違い加速する。
勘違いする(させる)人数が1.5倍になり、怒濤の勢いで勘違いが生成されていく様子に笑いが絶えない(もちろん苦笑、失笑を多いに含む)。すれ違いの量が増えた分、強引さも増した様な気もするが、元々勢い重視だし、「ねーよwww」ってツッコむのも楽しみの一つだしね。
また、1巻では真帆のうっかりさんぶりが目立っていたのに対して、タイプの違うヒロインが増えたことによって浮き彫りになったのが、主人公の勘違い力の酷さ。ラブコメお約束の女の子からの様々なアプローチを、誰かが自分に恋なんかするはずがないという強固な信念から来る自己解釈で躱しきる姿は、魔法の効かないボス敵の様。平地くん、主人公に見せ掛けた最難関攻略キャラだったのか……。ヒロインズは物理攻撃で対抗するしかなさそう。
ヒロインズによる宣戦布告がなされたところで次回へ。通常なら勘違いしようがなく普通に三角関係にもつれるところだけど、まあ冒頭からアクロバティックな勘違いが繰り出されるんだろうなw