いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「妹さえいればいい。10」平坂読(ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (10) (ガガガ文庫)
妹さえいればいい。 10 (10) (ガガガ文庫)

ついに千尋の抱えていた大きな秘密が、伊月たちの知るところとなってしまった。千尋から事情を聞かされ、表向きはそれを喜んで受け容れた伊月は、これまでどおり那由多とイチャイチャしたり、千尋を可愛がったりして、妹がいる生活を満喫する。『妹すべ』のアニメも好評を博し、招待された台湾のイベントでちやほやされるなど、売れっ子作家としても満たされた日々を送る伊月だったが……? 一方、重荷から解放された千尋にも、新たな物語が始まろうとしていた――。大人気青春ラブコメ群像劇、運命の第10弾登場!!

アニメは予想外に(といったら失礼か)好評で台湾のサイン会に呼ばれるくらいのヒットを飛ばし、私生活でも彼女とは順調そのもので、そして何より念願の妹まで出来てしまって順風満帆の伊月。しかしその裏では……という10巻。
初めから約束されていたスランプ、クリエイターの生みの苦しみの中でも一般人には十全には理解し難い感覚の話はとりあえず置いておいて、今回は「千尋“ちゃん”かわいい」を楽しめばいいと思う。
まずは冒頭突然始まった父再婚秘話……の中の千尋(小学生)。その歳で家事と大人への気遣いを完璧に熟せてしまっているプチ不幸属性に、年相応の幼さが見える仕草のギャップ。+カントク神のロリ絵。こんな妹ほしいに決まってる。
その後にくるのが女の子の格好をするようになる千尋(今)。元々隠せているのが疑問なくらい立ち振る舞いの可愛らしい子だったけど、、、これはヤバい(語彙力死亡)。ちょっと垢抜けない感じなのにこれ以上なく似合っているそのおさげズルくない? その上、これまでの男のフリのクセが抜けずにちょいちょい隙を見せるところがなおズルい。はあ、かわいい……
次回は伊月が立ちはだかる試練をどう乗り越えていくかという話になりそうだが、その過程で千尋が泣いたり那由多が壊れそうで怖いな。京も一度凹みそうな気配で、11巻のページを開くのは中々に勇気が要りそうだ。