いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「百錬の覇王と聖約の戦乙女23」鷹山誠一(HJ文庫)

海を渡った勇斗は新天地でも無双する!
沈みゆくユグドラシルを旅立ち、新天地へと降り立った勇斗達。
全てが一からの新生活に試行錯誤するなか、先住民が攻め寄せてきた。しかし、王として既に円熟した勇斗にとっては、いかなる大軍も弱敵に過ぎなかった!!
一方、イングリッドは素直になれないために縮まらない勇斗との恋路に焦りを覚え、ある作戦を決行することに――!? さらには勇斗の子供達も大活躍!
新たな世界で迎える覇王の英雄譚、23巻!!


本編終了後のエピローグ、前編。
ついについについに、俺たちのイングリッドさんに春が来た――――――――――!
最初期から懸想しているのに、次から次へと後出しのヒロインに先を越され、まさか本編が終わってその後のエピソードまで掛かるなんて。正妻と第二夫人の全面サポートが嬉しいやら悲しいやら。しかも、そこまで後押ししてもらったのに一瞬おじゃんになりかけてるし。そういうポディションのキャラだけどさあ、ここまで来てそれはない。ヒルデを抹殺したくなったのは俺だけじゃないはず。
そんなわけでイングリッド主役のACT.3だけで個人的には大満足な巻だったのだけど、他にもエピソード盛り沢山。新天地で無双してたり、アル・クリス姉妹の仲直りがあったり、息子娘が出てきたり。このシリーズで本が厚いのは久しぶりだ。
ACT.3以外だと子供たちが出て来るACT.4が良かった。子供たちではなく元奴隷のエフィのエピソードが、だけど。不幸な子がちょっとの幸運と地道な努力で幸せになる話、良いよね。ちなみに、子供たちでは跡継ぎなのにMの素質が垣間見える長男が心配だw
次回、エピローグ後編にして最終回。ハッピーなアフターストーリーになると予告されているので、目いっぱい幸せを満喫しようと思う。