いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン XII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈中〉―」時雨沢恵一(電撃文庫)

間髪入れず開催された第五回スクワッド・ジャム。1億クレジットという大金がかかった賞金首にされてしまったレンは、SHINCとの共闘による王座奪還を誓うのだが――特殊ルールにより、チーム全員バラバラの地点に放り出されてしまう……。濃霧のなか、SJ4でZEMALを優勝に導いた謎のプレイヤー・ビービーと偶然出会ったレンは、一時的に手を組み死戦をくぐり抜ける。
好敵手のボスやデヴィッドも加わり、どうにか陣形を整えたレン達の前にビービーのチームメイトを容赦なく撃ち殺すグレネード・ランチャー使い=フカ次郎が現れ……。レンは無事仲間と合流し、SJ5優勝へ導くことができるのか?


SJ5中編。やっぱり上中下巻だった。いつもより薄いからそうじゃないかと。
前置きと伏線張りが必要な前編でも、オチつけネタばらしが必要な後編でもない中編なのをいいことにやりたい放題やってる。柵のない中編の内に思う存分殺(や)ってしまおうとばかりに、弾丸と【Dead】タグが飛び交っていた。
先鋒は前回の続きで合流したレン&フカ。殺人ゴミ箱が爆誕していた。何を言っているか分からねーと思うが、本編を読んでくれとしかw やっぱり悪魔じゃねーか。これは一億の懸賞が掛けられても仕方がありませんわ。
その後はバラバラになった仲間たちの動向が順に語られるのだけど、殺戮スキーウーマンと化したシャーリーさんに、何故かキャッキャウフフな雰囲気を出していたクラレンス&ターニャの意外なコンビ、巻き込まれた人たちがどっさり退場していくエムとアンナの決死の逃避行と、どこもかしこもド派手。GGOを思いっきり楽しんでるなって感じが十二分に伝わってきて面白い。
ちなみにピトさんも森で暴れたたみたいだけど、いつもの事だからなのかあまり描写されず。彼女の活躍は次のようで。
えー、SJ5イチオシ(たぶん)の特別ルールが出てきて、ピトさんに一番与えちゃいけない属性が与えられちゃってるんですけど……次が怖い怖いw