いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「アクセル・ワールド26 ―裂天の征服者―」川原礫(電撃文庫)

《終焉神テスカトリポカ》の顕現。
それは加速世界に混沌を、ハルユキ=シルバー・クロウに《ネガ・ネビュラス》脱退という激動をもたらした。
黒雪姫のもとを離れ、白の王の軍門に降ったハルユキは、《オシラトリ・ユニヴァース》の本拠地・私立エテルナ女子学院を訪れる。そこではかつて激闘を繰り広げた強敵《七連矮星》の面々、そしてとある《試練》が待ち受けていた。
一方、《レギオン》という繋がりを失った、ハルユキと黒雪姫の関係にも重大な転機が訪れる。
「黒雪姫先輩。僕は、あなたが――」
新章《第七の神器編》、ここに開幕!


新章開幕。
今回は簡単に言うと「鴉さん、白の王の下僕になるの巻」だったので胸糞展開を覚悟してたのに、まさかの展開に驚きの連続。
初めの驚きは白のレギオンのメンバーの素顔。歳(中学生)相応の可愛らしさと真っ直ぐさで、これまでの負のイメージを一新。というか、ISSキッドとか人を害する明らかな悪事に加担するような子たちには思えないのだけど。白の王のカリスマ性と悪知恵は如何ほどのものなのか。
そして、二番目にして最大の驚きが、メインヒロインがメインヒロインしたこと。
告白キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ちゅーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
白のレギオン行きという仕方がないけど最悪だと思われた袂を分かつ決断が、こんな風に好転するとは。これはニヤニヤせざるを得ない。最近はメタトロンにその場を奪われそうになっていたので喜びも一入。今後は存分にイチャイチャして頂きたい。
しかも、本名暴露のおまけ付き。苦節13年、26巻にして本名が明かされるメインヒロインがいるらしい。まあ黒雪姫の名とサッちゃんの呼び名でおおよそ予想はついていた人が多いと思うけど。名前の一文字目の漢字がちょっとだけ意外だったかな。
その本妻さんからのキープ女性清算指令(←言い方w)の重大ミッションが下されてニヤニヤを深めていたところで、最後の驚きが。ラストのこれが新章の本題か。これはミッションは大分後回しにはなりそうだ。ハルユキの性格上なあなあにはしないと思うけど、答えはいつになることやら。
次は新たな敵の動向がメインになりそう。それよりも二人の関係の変化に対する周りの反応が気になるが。