いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 8」佐伯さん(GA文庫)

「……今日は、帰らなくても、いいですか……?」
文化祭の喧騒も過ぎ去り、日常が戻ってくる。周は真昼への思いを改めて言葉にして伝え、ともに将来を誓いあった。さらにそれをかたちにしたものをプレゼントしたい周は、慣れないアルバイトを始めることにする。
一方、周の帰りを待つことになった真昼も、寂しさを抱えながらも、周への気持ちを伝えるべく密かに行動するのだった……。
これは、甘くて焦れったい、恋の物語――。


周くん、給料三ヵ月分のアレを買うためにバイト始めました。な8巻。
でもその前に、真昼の大胆発言のその後と、文化祭に合わせて休みを取って来ている周の両親とのあれこれから。
付き合い始めた後も「甘くて焦れったい」を色々な形で表現してきたけれど、ついに来るところまで来たな、という感じ。もうこの二人なら最後の一線を越えている越えていないはあまり関係ない気はするが。それにしても、どこまで行っても攻める真昼さん、ヘタレる周くんの構図は変わらないのね(苦笑)
両親との交流は、両親が二人に気を使ってホテル宿泊だったので思ったよりは薄め。主に母上の弄りがw メインイベントはお買い物女子会だったんだが、、、周が主人公の物語なので仕方がないのだけど、志保子と千歳の絡みは読みたかった。
さて本題のバイトは、
特にこれといったイベント無し。まあ、そうそう波風立つようなことは起きないよね。
それより夜一人で待たされることになった真昼の変化の方が、今回の本題だった。
周の帰りを小走りで玄関まで駆け寄り出迎える真昼の圧倒的新妻感、良き。その新妻感が感じられる191ページの挿絵が今回断トツのベストショット。それに不慣れでバレバレなサプライズね。隠し事がド下手くそなその素直さが可愛い。真昼さんはこんなんでも可愛いからズルい。
それはそうと、二人とも自分の愛が重いことを自覚してるんだなって。もうそのまま重い同士で手を取り合ってずぶずぶと沈んでいってください。沈む沼はチョコレートか何かで出来ていそうだ。
今回も供給過多な甘味で大変美味しゅうございました。
次回は真昼の誕生日かな。本来の目的とは違うけど、早速バイト代が役に立ちそう。あとは次にあるかは分からないけれど、バイト先訪問も楽しみ。