いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?17」手島史詞(HJ文庫)

聖剣を破壊し、そこに封印された天使を解放するべく調査を開始したザガン。さらには暗躍するマルコシアス一派や、魔族の出現など様々な難題を抱える中、ザガンは新たな一手を打つ。
それは、現存する最古の<魔王>フォルネウスとの交渉。
その交渉役としてシャックス&黒花が派遣されるが――
「ボス。今回の任務は、ちょいと難儀が過ぎるぜ……」
当然一癖も二癖もある〈魔王〉に新米カップルは頭を抱えることに!? 大人気ファンタジーブコメ第17巻!


これといった大きなイベントや戦闘のないほのぼの回(当社比)
前回同様に多くの魔王たちがそれぞれの思惑で暗躍している様なのだけど、誰も彼もが目的を語ることなくバラバラに動いているだけ。おかげで読者としては「結局どういうことだってばよ?」と頭に?マーク浮かべることしかできないので、もう特に気にしないで各自のイチャイチャを楽しめばいいと思う。それにしても新章三巻目なのに、伏線張りに徹するばかりで話が動かんなあ。
そんな進まないストーリーは置いといて、今回のメインイチャイチャカップルは黒花とシャックス。
ザガンの命で、協力を仰ぐ魔王に会いに行くという体で新婚旅行へ。あ、新婚旅行という認識だったのはネフィだったか? まあ、ピンチでも構わず終始イチャイチャしてたから、細かい認識なんてどうでもいいな。お互いにお互いだけは絶対に守るという強い決意と窮地に陥った時の必死さが尊い。あとネコミミハムハム……ロマンですよね。
また、聖騎士と魔術師の新カップルが誕生。今回のカップルはどちらも幼く初々しい。ただ、何故彼女をあの名前にしてしまったのか。本作を読む読者層では9割以上が某ゲームの珍宝珍獣しか思い浮かばないだろう(苦笑)
一方、前回あれだけ情熱的で(ほぼ婆の所為で)世間にも大々的に知られたラブロマンスを演じたSさんとBさんは……ツンデレめんどくさいコンビに逆戻り? お母さまへの面通しが出来た以外は然したる進展なし。はー(クソデカ溜息)
ちなみにザガン様とネフィ様は今回も影が薄くていらっしゃった。そろそろ二人の本格的なイチャイチャが読みたいねえ。