いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん7」燦々SUN(角川スニーカー文庫)

大波乱の学園祭は、政近の奮闘(※本人的には黒歴史!?)によってアーリャさんへの大きな追い風となり幕を閉じた。
(もっと私を、私だけを見て。私だけのパートナーでいて)
募る想いを抱きながら、アーリャさんは政近と共に次なる行事・体育祭に向けて動き出す! そんな中、とある出来事をきっかけに政近は初恋の彼女と接近して――
「アーリャちゃんの気持ちに向き合ってほしい。でも……」
不意に告げられた、マーシャの本当の気持ち。彼女の予想外の本音に政近の心は思わず揺れ動いて!?
大人気ロシアンJKとの青春ラブコメ、体育祭編スタート!


学園祭が終わって今度は体育祭編。
但し、体育祭は準備を含めても全体の半分以下。半分以上が学園祭の後始末や打ち上げだったので、あまり体育祭編という感じはしないが。
まあそれはそれとして激動の学園祭を終えて、ちょっと落ち着いた空気の中で思いっきりイチャイチャしていた。政近とマーシャが……あれ?
さーくんとまーちゃんの思い出は、幼少期に良い記憶がない政近にとって唯一の心の拠り所だから、「幼少期の綺麗な思い出」にするには存在が大きすぎるんだよなあ。しかも、気付く前から憎からず思っている相手だし。これでこのままマーシャが攻めを続ければ、アーリャには勝ち目がないように思えるが。
一方その頃、メインヒロインのアーリャさんは恋/恋心を理解しようと一人物思いに耽っていた。悩める美少女はそれだけで絵になるが……7巻にして今更かよ!と思わずにはいられない。メインヒロインなので最終的には直線一気で捲ってくるんだろうけど、幼馴染み=負けヒロイン否定派としては、もうマーシャルートで良くね?と思ってしまった。
ちなみに妹ヒロイン有希さんは今回も政近相手に元気にボケ倒しの相変わらずなご様子。ただ、同系統のツッコミ待ちのボケ倒しサブヒロイン・エレナ先輩の大活躍で影が薄くなっていた。有希とエレナ、どちらの掛け合いも面白いのだけど、同じ下ネタ多めで同じテンポなので印象を食い合ってしまった感がある。
そんなわけで個人的な印象としてはマーシャの一人勝ちの回だった。次回、約束のデート編? いやホント、もうマーシャルートで良くね?