いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界転移、地雷付き。9」いつきみずほ(ドラゴンノベルス)

ナオたちが、メアリとミーティアの獣耳姉妹の訓練を兼ねて探索を続けるダンジョンは、階層ごとに異なる果物が実り、様々な食材が手に入る豊かな場所だった。上質なミルクに新鮮なジャム、アイスにてんぷら、焼き魚……ダンジョンや大地の恵みを生かし、ナオたちは異世界での食生活を充実させていく。そんな中、ネーナスより驚くべき報酬が約束された、ある依頼が舞い込んで……!?
食まみれのシリーズ第9弾!


ダンジョンで食材祭り、帰ってきたらその素材でお菓子祭りな食道楽な9巻。
ここのところ書籍オリジナルが多めの展開が続いていたが、今回はかなりweb版のストーリーに戻ってきた感じ。恐らく加筆分がほぼほぼ食関係だったのが主な要因。
前半はサクサクダンジョン探索がメイン。
果物にナッツ、特濃牛乳に牛肉(赤身)……あそこのダンジョン、避暑のダンジョンじゃなくて食材のダンジョンに改名した方がいいんでない? いや、それだと人を呼んでしまいそうだから悪手か。折角貸し切り状態なのに。まあ、直後に名実ともに貸し切りになる提案を受けるわけだが。
探索から帰ってきたら食道楽本番。
蕎麦と天ぷら、恒例の川釣りもあったけれどメインは牛乳を使った生菓子。なので羨ましさや飯テロみはあまりなかったかな。個人的な好みの問題だけど。
目立っていたのはミーティアの食い意地。年齢的にもそのうちぽっちゃりしてきそう。なにせ男衆がうんざりするぐらい食べてたからからねえ(苦笑)
ミーティアと言えばちょっと面白かったのが82ページの挿絵。寝起きで残念イケメン感溢れるナオにはしゃぐ幼女。イメージが完全に光源氏なんだが。トーヤに光源氏計画を勧めておきながらお前がやるんかいw
サイドストーリーはサイ少年の4話目。
前回が大冒険だったので、今回は冒険はなくのんびりムード。サイにとっては美少女とパーティを組むという人生が掛かった大事な話だったけど。エステルちゃん、もっと塩対応だと思ったら意外にも満更でもないご様子で……やはり顔か。くっ。 なんかどこかで見たことあるようなボンクラお貴族様が出てきたけど、騎士爵家だから違うか。
ゲルグ絡み緊張感のある話が続いていたので、久々に日常を満喫している様子が読めて楽しかった。
次回はついに護衛任務へ。ハルカ様のドレス姿までいくかな? 尺的に無理かな? 翡翠の翼のその後も楽しみ。