いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第96回選抜高等学校野球大会 第11日

勝戦
健大高崎(群馬) 3-2 報徳学園(兵庫)


健大高崎が逆転で初優勝! 報徳は二年連続準優勝。
両チーム先発投手の不安定な立ち上がりを攻め、1回表裏に2点ずつ取り合う激しい立ち上がり。しかし、まさかそこからたった1点しか入らないなんて。
勝負を分けたのが3回の攻防。1アウト1塁の場面で報徳四番斎藤の完璧な当たりがセカンド正面のライナーでゲッツー。ほんの少し角度が上がれば長打は確実、あわよくば1点という当たりだった。
逆にその裏、健大高崎1番斎藤の当たりはライン際にポトリと落ちると、フェンスでラッキーなバウンドをして三塁打に。後続のヒットで還ったこの1点が決勝点になった。
報徳はその後5回2アウト満塁、6回のノーアウト2,3塁のチャンスを作るも得点できず。今年こその意気込みが力みになったのか、今日は勝負強さソツのなさが見られなかった。6回はどこかでスクイズしてくると思ったんだけど珍しく動かなかった。監督も決勝の空気に飲まれたか?
初回以降は立ち直って力強いストレートを投げていた両先発右腕。甘い球は見逃さない打撃。再三好プレーを見せてくれた守備力。実力は互角だったと思う。ただ今日ツキがあったのは健大高崎だった。



“飛ばない”バットに揺れたセンバツだった。
大会通じてホームランがたったの3本。ポール際に2本とランニングホームラン1本で右中間や左中間、バックスクリーンに入るホームランはなかった。バット関係なく春は投手が有利であり、今大会は目立った強打者があまり出てこなかったのもあるが、それにしても寂しい。
また、それ以上に気になったのが、残塁の多さとホームクロスプレーの少なさ。ランナー2塁の場面の外野守備が極端に前で、ツーアウトであっても単打では自重する場面が続出。そして連打なんて早々出ないのでそのまま残塁無得点。
ホームランと、場合によってはホームラン以上に甲子園が沸くホームクロスプレー。野球の華を奪われたような溜息の多い大会だった。
極端に変えすぎたのでは?と思わずにはいられない。それに選手の安全の為というが、夏に炎天下でやらせる方がよっぽど危険だと思うですがそれは。