いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第101回全国高校野球選手権大会 第11日

第1試合
高岡商(富山) 4-9 履正社(大阪)


四番井上の1HR5打点などの活躍で、履正社今日も打ち勝つ。
高岡商履正社と2本差の12本のヒットを打つも4点止まり。4回と6回のチャンスで、犠牲フライで攻撃が切れてしまったのが痛かった。
履正社はこの先勝ち残るには投手力が不安。




第2試合
星稜(石川) 4-1 智弁和歌山(和歌山)(延長14回)



今大会初めてタイブレークに突入した試合は、星稜六番福本のサヨナラホームランで決着。
いやー、凄い試合だった(語彙力乙
令和初めの、しばらくこれ以上が出てきそうにない名勝負。星稜奥川の評判以上のピッチングでテレビに釘付けになってしまった。特にタイブレークのノーアウト一二塁が全くチャンスに感じない、13回からのピッチングは圧巻だった。あれは高校生には打てない。対する智弁和歌山の守備も素晴らしかった。

星稜の監督は何もせずベンチに座ってるだけでいいんじゃないかな? 動くたびに裏目出るし、バントはやらせ方が中途半端だし、選手が気の毒。




第3試合
敦賀気比(福井) 3-4 仙台育英(宮城)


仙台育英が逆転でベスト8
流石は強豪校同士の対決、ランナー三塁に居る時の攻防が緊張感があって面白かった。
ただ、初回のことがあるから後味は悪い。
前の試合サイクル安打の三番杉田を初回に後頭部死球で病院送り。わざとだとは思わないが、仙台育英は出る度にダーティーなイメージを残していくな……。




第4試合
鶴岡東(山形) 6-7 関東一(東東京)(延長11回)


延長11回午後8時まで及んだ激闘は、関東一のサヨナラ勝利。
9回裏にも三番長打四番敬遠の同じシチュエーションで打てなかった5番平川が、今度は決めてくれた。関東一は相手の三倍のヒットを打ちながらなかなか決め決め切れなかったので、負けパターンかと思ったが。
鶴岡東は5安打で6点取るここぞの集中力は素晴らしかったのだが、今日は思いの外打てなかった。あと、外野守備が後ろ過ぎた。

J1 第23節

清水 0-8 札幌


はい、これが今年のエスパルスのディフェンス力です。実力通りです。
ここ3試合がまぐれと偶然だったことが証明されてしまった。
今日は神戸が珍しく失点ゼロなので、また失点と得失点差が断トツビリに逆戻り。ま、ビリはビリだから変わらんか。

第101回全国高校野球選手権大会 第10日

第1試合
岡山学芸館(岡山) 0-18 作新学院(栃木)


打線は19安打18得点、守りはエース林が7回までノーヒットピッチング。投打がかみ合った作新学院が大勝。
岡山学芸館は投手陣が全く歯が立たなかったのはもうしょうがないが、打線はセンターから逆方向の意識があれば、もう少し打てたような気がする。




第2試合
東海大相模(神奈川) 4-9 中京学院大中京(岐阜)


試合開始からどちらもバタバタした試合。この両チームで悪い意味で高校生らしい試合になるとは。
東海大相模は主に守備面で、中京学院大中京は主に走塁面でミスを連発して、中盤までは接戦に。
7回表、細かい野球を捨てた中京学院大中京が打って打ってでビッグイニングを作って逆転。先に自分たちの野球を取り戻した。
東海大相模は最後まで攻撃に守備にボロボロのまま終戦。初戦で見せたような強さは全く見られなかった。




第3試合
明石商(兵庫) 3-2 宇部鴻城(山口)(延長10回)


明石商がサヨナラスクイズを決めて、延長にもつれた接戦を制した。
両チーム打ち崩せそうで打ち崩せない、点が入りそうで入らないフラストレーションが溜まる試合。両先発投手の粘りは見事だったが、どちらか打つ方に一工夫があれば一方的な試合になってもおかしくなかったように思う。

8回の三盗セーフの微妙な判定が明暗を分けてしまったので、ちょっと後味が悪い試合に。タイミングは完全にアウト。タッチできているかどうかは映像では微妙。でも、10回のボールを落としているのにアウトの誤審を訂正したのはナイスジャッジ。




第4試合
海星(長崎) 6-7 八戸学院光星(青森)


9回裏、今大会のラッキーボーイ下山のポテンヒット八戸学院光星がサヨナラ勝ち。
海星はギャンブル継投が当たって、同点にまではしたけどダメだったか。海星2番手江越は、今年これまで見た投手の中で一番コントロールの悪い荒れ球投手だった。あれは打つ方も守る方も計算出来ませんわ。

「さくら書店の藍子さん 小さな書店のささやかな革命」浅名ゆうな(富士見L文庫)

錆びれた佇まいの「佐倉書店」。偶然書店に入った康樹はそこで、しつこく珈琲を勧めてくる最高に野暮ったい女性、藍子に出会う。
佐倉書店の店長だという藍子は万引き犯も見逃してしまう程のお人よし。加えて書店は常連客しかおらず、赤字続き! 誰にでも優しく、のほほんとしている藍子を見かねて、康樹は何度も彼女を助けることに。そのうちに、康樹は狭い範囲でひっそりと生きる彼女を、ひらけた世界に連れ出したいと考えるようになって――。
小さな謎解きと、切なさがはじける青春初恋小説、全4編。


写真が趣味なオタクな主人公が小さな書店を気に入り、書店員の藍子や常連の老人たちと関係を深めていく物語。
「小さな謎解きと、切なさがはじける青春初恋小説」ね、、、まあ嘘は言ってないが。
主人公の幼馴染みの女の子がただひたすらに不憫。それしか感じなかった。
藍子(書店員)←康樹(主人公)←リカ(幼馴染み)の三角関係の話なのは間違いないのだけど、藍子は恋愛事は無頓着、康樹から藍子の矢印はおぼろげで、初めからリカから康樹の矢印だけが意志がはっきりしている。
その状態で、リカが康樹に一生懸命アピールしているのに全く気付いてもらえないというシーンが、かなりの頻度で入ってくるのに対して、藍子と康樹が会う時は大半他人がいて二人きりにはならない。しかも康樹の悩みは恋愛よりも将来とか人生の悩みがメイン。恋愛小説の括りではどう読んでもリカの初恋の物語のはずだった。
なのに結末がそれまでの流れをぶった切るような康樹と藍子の赤面エンド。なんだそれは。本当にただただリカが可哀想。
主人公の特技の写真は特に生かされないし、書店の経営も小さな謎解きもちょっと齧ってみただけのような入れ方だし、何をメインに書きたかったのかよく分からない作品だった。

「りゅうおうのおしごと!11」白鳥士郎(GA文庫)

「私を殺して……」
奨励会三段リーグで三連敗を喫し心が折れた銀子は、八一に懇願する。
「俺が連れて行ってあげますよ。絶対に死ねる場所へ」
こうして二人は将棋から逃げた。それは同時に、なぜ将棋を指すのか問い直す旅でもあり――
なぜ、八一は銀子を『姉弟子』と呼ぶようになったのか?
なぜ、銀子は女流タイトルを求めたのか?
八一と銀子の出会いと修業時代の日々、そして《浪速の白雪姫》に隠された最大の秘密が遂に明かされる告白の第11巻!
将棋の神が定めし残酷な運命は、誰に微笑むのか?


10巻の強烈な引きからの続き、もちろん銀子回。
八一と二人きりの逃避行を追いながら、銀子入門の事情や幼少期から今までの八一と銀子の物語など、これまではっきりとは明かされてこなかった、八一と銀子の過去が語られる。
シリーズ開始当初から断然銀子押しのワタクシ。今回の11巻、大変幸せです。
今のも昔のも、銀子の可愛い様子をたくさん読めたから。彼女が多くの人に愛されていることが知れたから。そしてなにより、彼女自身が最高に幸せそうだから。
前回から続く地獄の三段リーグで味わった絶望に、予想以上に救いがなかった銀子の境遇、二人の歴史の後半ではすれ違いの連鎖を見せつけられと、いくつも想像を絶する孤独と悲しみ見せつけてからの最高の瞬間だったこともあり、喜びも一入。同時に、銀子にとって八一の存在がどれだけ特別で大切な唯一無二のものかも見せつけられた。
それに今回は、ロリ成分は極めて薄めコメディも薄めで、銀子の復活と八一と銀子の物語に真剣に向き合っていたのが、大事に書かれている気がして嬉しい。まあおかげで、ご両親に挨拶を済ませたから勝ち確だぜ!とかお茶らけられないんだけどw 八一の父も母も本当にいいこと言うんだもの。特に銀子に掛けた母の言葉が心に響いた。
文句なしの神回。はー、よかった。
次回、あい発狂?
と言う冗談は置いといて、タイトル戦の話もしてたし、そろそろ八一の番かな。