いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈3〉 (MF文庫J)

ネクラ少女は黒魔法で恋をする 3熊谷雅人MF文庫J
オンライン書店ビーケーワン:ネクラ少女は黒魔法で恋をする 3

空口真帆、通称黒魔法。特技(?)と趣味は黒魔法。担任の永音先生の使いっぱしりをさせられつつ、憧れの一之瀬先輩がいる演劇部で練習に精を出す毎日だ。そんなある日、真帆のクラスに転校生がやってくる。名前は宮脇弥生。彼女は「私、生まれつき不幸なんです」と自分で言うくらい、小さな災難にこれでもかと見舞われ続ける体質だが、まったくめげない可愛らしい女の子だ。しかし真帆は、彼女の回りに悪魔が浮かんでいるのを見てしまい、永音先生の命令で生意気な後輩・神門と一緒に調査する羽目になる。「こんなところを一之瀬先輩に見られたら誤解される!」とやきもきする真帆だったが……!? 黒魔法少女の初恋&毒舌コメディ第三弾!

嗚呼、回を重ねるごとに演劇部の影が薄れていく・・・どなどなどーなーどーなー


1巻から着実に成長している真帆の姿はよかったし、相変らず軽快かつ陰険な脳内ツッコミ&脳内悪口のセンスは最高。それに真帆が空口姉妹の会話がいい。妹の夏樹の考え方が共感できるし、こういう姉妹の関係っていいなぁ。
と、場面場面ではいいところ面白いところが多くあったものの、全体的に見るとなんとなく物足りない。演劇部の話とほとんど関係なかったのと、前回メインから今回ただの邪魔に成り下がった神門のせいか。一ノ瀬先輩派の私としては真帆の心を動かす要素が少なくネズミより役に立たないこいつは要らないと思うんだけど。
次こそ演劇の話が絡んできそうな終わり方だったんで次に期待。