いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



空色ヒッチハイカー

空色ヒッチハイカー橋本紡(新潮社)
オンライン書店ビーケーワン:空色ヒッチハイカー

あれほど憧れ続けた兄貴の背中を追いかけて、18歳の夏休み、僕は何もかも放り出して街を出た。兄貴の残した年代物のキャデラックに免許証。抜けるような夏空。ミニスカートにタンクトップの謎の美女・杏子ちゃんが旅の相棒。個性あふれるヒッチハイカーたちと一瞬の出会いを繰り返しながら、僕は、ひたすら走り続ける!
バカだからこそ、突き進める。真面目だからこそ、迷わない。――究極の青春小説!


ん〜・・・嫌いではないが何かが違う。
この作者の他の作品にはあるほんのちょっと勇気をくれたりほのかに温かくなるような読後感とかが薄いし、穏やかでしっとりした感じの雰囲気もない。
登場人物達が軽いせいなのか、設定が現実感に欠けてていまいちピンと来ないからなのか、ヒロインがヘビースモーカーだったからなのか、単行本で初めて主人公が男だった・・・のは関係ないかな、半月も男だし。とにかくしっくりこなかった。
悪い話ではないと思うけど、個人的には「流れ星が〜」とか「ひかりをすくう」の方が好きだな。