いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



暴風ガールズファイト (ファミ通文庫)

暴風ガールズファイト佐々原史緒ファミ通文庫
暴風ガールズファイト (ファミ通文庫 さ 3-5-1)

マリア様が見守る聖ヴェリタス女学院。高等部に進学した麻生広海は、親友との別れによる喪失感と何ら変わり映えのしない高校生活を前にすでに鬱屈していた。ところが! そんな広海の前に吹き荒れる五十嵐千果というちびっこい嵐! 巻き込まれるがままなぜか高校ラクロス日本一を目指して立ち上がることに! ……っつーかラクロスって何よ? ウチにそんな部あったっけ?? 汗と涙とド根性! 空前絶後の美少女スポ根グラフィティ、待望の試合開始(Here we go)!

ラクロスのスポ根もので女の子同士の友情の物語。同好会の状態から部員を集め、頂点を目指すサクセスストーリー・・・になっていくはず


厳かな雰囲気で始まったので、これホントに佐々原さん?と思ったけど・・・ですよねーw そんな訳ありませんよねー
いやー面白かった。
とにかくいいのがキャラクター。1巻としてはかなりの登場人物の数だけど、それぞれキャラが立ち過ぎっていうくらい立っていて、その言動だけで笑える場面がいくつもある。特に主人公の広海の優等生の仮面が徐々に剥がれていく過程がいい。彼女が壊れていく変わっていくにしたがって、物語がどんどん面白くなっていく。
また女の子の友情の話としても素晴らしい。ラクロスの練習などで芽生えていく友情、それに伴って一番やる気のなかった広海が感化されていく様子そしてある人との仲直りの場面は胸を打つものが。
ただ一つ残念だったのはラクロスの競技を全く見たことがなかったので、試合のシーンを想像するのが大変だったこと。


というわけで、参考資料を探してみた。日本の女子のは見当たらない(´・ω・`)

試合は1分50秒から


笑いあり感動ありで大満足な一冊。それに加えて小ネタの面白さとシリアスな場面でも重くなりすぎないバランス感覚など、この作者らしさ味わえてもう最高。
続きが非常に楽しみ。・・・出ますよね?



ところで、ソフトバンクのCMや猫の恩返し他、テレビやマンガなどでは度々見かけるけど、現実にはラクロスのクロスを持った女子を一度も見たことがないのは私だけ?