いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「オウガにズームUP!3」穂史賀雅也(MF文庫J)

オウガにズームUP!3 (MF文庫J)
オウガにズームUP!3 (MF文庫 J ほ 1-6)

「金髪の女に近づいてはならん。飴をくれると言われてもついていってはならんぞ」と子どもに諭すようなことを言うククル。しかしユージは翌日さっそく金髪の女の子と出会ってしまう。うん、「金髪の女の子」であって「金髪の女」ではないから大丈夫だよな。……おかげでククルとユージの新婚?生活に、アリアンナと名乗るその女の子が乗り込んできて振り回されることになるのだが!? 一方、クラスメイトの女子たちの間ではいろいろとイベントが企画されたり問題が起こったりしているようで……!? 一体どうなる!? ほんわか穂史賀わーるど、どんどん展開!!


母来る!な3巻。
・・・が、思ったほど活躍なし。
まあそれは別にいいとしても、恋愛模様吹奏楽部の面々が誰が気になるかを少し匂わしただけで、さしたる進展なしなのがちょっと。
二話の水着イベントは挿絵の使い方は良かったけど内容が微妙。評価された後の女の子達の反応がないのはなんでだ? 宮内さんとか絶対凹んでるはずだよね。ラブコメとしては大事なところだと思うのだが。
でも番外編?な三話が素晴らしい。
少年の淡い恋心を描いた話で、の甘酸っぱさだけでも良いのだが、切ないのに温かい不思議な余韻が残るラストが格別。
そんなわけで三話は良かったが全体的には少し物足りない。次は恋愛関係の進展が見られることを期待。