いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「くれは×リミテッド!」橋村空(GA文庫)

くれは×リミテッド! (GA文庫)
くれは×リミテッド! (GA文庫 は 6-1)

「ちょっ、おま……!」
「うるさい、動くなといってる!」
朝月隼斗の前にいるのは、美しい緋色の髪をなびかせた……全裸の少女だった。彼女は柔らかな二つのふくらみを、おかまいなしにぐいぐいと隼斗の胸に押しつけてくる。
「なんてことだ。〈神の代行者〉の資格がこんな人間なんかに……!?」
少年の胸には、ほんの数瞬前まで彼女のものだったはずの光の魔法陣〈神の紋章〉が輝いていた。
「あたしは鳳紅羽。今からおまえをあたしの監視下においてやる。鍛え直してやるからそう思え!」
「はぁ!?」
 突然押しかけてきた傲岸不遜な緋色の魔法少女・紅羽。隼斗大ピンチ!?


よく分からん。
キャラが無駄に多く、展開もダイジェストで「書きたい物を詰め込んだらこうなりました」みたいな内容だった。とりあえず説明過多よりも説明不足の方が困ることはよく分かった。
基本的には正義(天使)と悪(死神)が魔法で戦うアクションもの。変身もするし魔法少女ものに近いか。
ただ、世界観や能力の条件など読み進めればなんとなく分るが、序盤はほとんど説明がなく置いてけぼり感に襲われ、細かいところでも紅羽の常識レベルの曖昧さや事故未遂時の疑問の未解決など首を捻る事柄が多く、随所で脳内補完が必要。
それと女の子の多さや紅羽の設定にしてはラブ、コメ、エロが薄い。シコルスキー先生が頑張りすぎてしまった肌色多めの挿絵も、文章で生かされているとは言い難い。
ド派手なアクションが好きでないと楽しめる要素は少なそう。