いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



センバツ 第12日 決勝

勝戦
日大三(東京) 5−10 興南(沖縄)(延長12回)


延長までもつれ込んだ試合は延長12回に興南が突き放し初優勝。
勝った興南は守備ではらしくないエラーを連発し序盤から苦しい展開だったが、打線は好調さ、粘り強さは本物。5回6回も2アウトからの得点で一時は逆転すると、延長12回は相手のミスに乗じて一挙5点で試合を決めた。エース島袋は前半は連投の疲れからかコントロールが定まらず四球とエラーで点を失ったが、後半になるに連れ徐々に調子を上げ12回を一人で投げきった。特に球数が100球を超えた7回以降の被安打1四球1のピッチングは見事と言う他ない。
一方の日大三は自慢の強力打線が6回まではホームラン2本を含む7安打で5点と島袋を攻めたが、7回以降は5イニングで1安打しか打てず好投の山崎を援護できなかった。その山崎が持ち味を十分に発揮して好投を続けていたが、延長11回から疲れからバランスを崩す場面が目立ち始め、12回に自らのエラーとワイルドピッチでピンチを招くと無念の交番。そしてこのランナーが決勝点となってしまった。
また、日大三は6回同点後の三番打者への中途半端なバント指示や、12回の2点取られた後の打者に2球だけ敬遠し、その後勝負して打たれたりと、大事な場面で指示が徹底されないケースがあった。6回一気に勝ち越していれば、12回2点で抑えていればと考えると大きなプレーになってしまったかもしれない。


それにしても興南は強かった。
エース島袋は評判どおりの力を披露。弱いと思われていた打線は初戦から全て二桁安打。
特に2回戦の智弁和歌山戦からは打線が覚醒したかのように繋がりだし、長打あり連打あり、足や小技まで絡めて効率よく得点を重ねていく姿には凄みがあった。
強いチームが勝つべくして勝ったという印象の決勝戦だった。




イニングリプレイ
先攻:興南 後攻:日大三



1回表
日大三先発は山崎。上々の立ち上がりで三者凡退。今日の主審はストライクゾーンがちょっと広めか?



1回裏
興南先発は島袋。2アウトから四球でランナーを出すも三振で締めて0点。
強打のチーム同士だが静かな立ち上がり。



2回表
1アウトから五番銘苅に両チーム初めてのヒットが出るも、続く打者が初球を三ゴロダブルプレーでチェンジ。



2回裏
この回の先頭、五番山崎が粘って四球。さらに三塁手のエラーと四球でノーアウト満塁。島袋が力で押して2アウトまで持ってくるが、ここでまさかの牽制悪送球。日大三がノーヒットで2点先制。
ここまで4試合でエラーが2つしかない興南の守備がまさかの乱れ。これが決勝の緊張感か。
日大三 2−0 興南



3回表
三者凡退。点を取った次の回をきっちり抑え流れは日大三か。



3回裏
日大三の初ヒットは三番平岩のホームラン。続く四番のフライをレフトが落球してどうなることかと思ったが、そのレフトの汚名返上のバックホームなどもあり、その後はなんとか抑える。
五番山崎はこの回のヒットで大会タイ記録の13安打。
興南はチーム全体で浮き足立っている感じ。
日大三 3−0 興南



4回表
1アウトから二番慶田城がヒットと盗塁でチャンスを作るも後続が続かず無得点。



4回裏
日大三初めての三者凡退。



5回表
2アウト2塁から四球とサード強襲ヒットで2アウト満塁のチャンス。ここで1番国吉のタイムリーで興南が1点を返す。
これで流れが変わるか?
日大三 3−1 興南


5回裏
二番と四番にヒットが出るも打線が繋がらず無得点。三番平岩にバントさせるのか打たせるのかはっきりしなかった。しっかりバントさせておけば得点の可能性もあったが・・・。
それにしても今日の主審は右も左も外角の球を取ったり取らなかったりだな(-ω-;)



6回表
この回先頭の三番我如古がヒットと盗塁でノーアウト2塁のチャンスを作ると、四番五番が倒れるも六番山川がセンター前にタイムリを放ち1点差。
さらに死球を挟んで八番島袋のツーベースで逆転。九番大城も続いてこの回一挙4点で試合を引っくり返す。
我如古も大会タイ記録の13安打目。
日大三 3−5 興南



6回裏
4回代打で出た大塚が二打席目で島袋を捕らえホームランで1点差。続く九番鈴木の内野フライをセカンドが目測を誤りヒットにしてしまうと鈴木は一気に三塁へ。そしてスクイズであっという間に同点。
その後得点は無かったが、ショートが送球を落としたりサードがエラーしたりと、ここにきて興南の守備がまた乱れている。
日大三 5−5 興南



7回表
先頭の二番慶田城がツーベースでノーアウト2塁のチャンスも後続が続かず無得点。



7回裏
前の回の守乱が嘘のように内野の好守備が連発して三者凡退。



8回表
三者凡退。忙しなかった試合の流れがいきなり止まった?



8回裏
この回も三者凡退。同点のまま9回の攻防へ。



9回表
内野ゴロ3つで三者凡退。



9回裏
一番からの好打順もサードのファインプレーなどもあり三者凡退。
延長へ。



10回表
1アウトから四球で両チーム通じて久々のランナー。その後バントと四球で2アウト一、二塁のチャンスを作り、代打安慶名を送るもピッチャーゴロで得点ならず。



10回裏
2アウトからセカンドがフライを落球してサヨナラのチャンス。しかし代打清水が倒れ無得点。
興南のセカンドは何度も同じことをやらない。ちゃんと風を考えて構えなさい。



11回表
2アウトから7回以来のヒットでランナーを出すも無得点。両投手とも疲れからか投げた後にバランスを崩す場面がちらほら。しかしこの展開では代えられないよなぁ。



11回裏
ノーアウトから四球でランナーを出すも二者連続で送りバント失敗。島袋の好フィールディングが光った。その後一塁に残った俊足小林と島袋との息詰まる駆け引きがあったが、結局バッターが三振で無得点。



12回表
1アウトから投手山崎がこの試合日大三の初めてのエラーを犯すと、さらにワイルドピッチでランナーが二塁へ。
ここで日大三は山崎から吉澤に継投。しかし吉澤のコントロールが定まらず、連続四球で1アウト満塁の大チャンス。
すると続く七番安慶名の当たりは内野ゴロだったがサードがホームへ悪送球をしていしてしまい、二人のランナーが還りついに興南が勝ち越し。さらに八番島袋がセンターオーバーのタイムリーツーベースで2点追加。内野ゴロの間にもう1点追加しこの回5点。
勝負は決まったか?
日大三 5−10 興南



12回裏
1アウトから四番横尾がツーベースで出るも得点無く試合終了。



優勝

興南高等学校