いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「神さまのいない日曜日 II」入江君人(富士見ファンタジア文庫)

神さまのいない日曜日II (富士見ファンタジア文庫)
神さまのいない日曜日II (富士見ファンタジア文庫)

神様は、15年前に世界を捨てた。以来、人は生まれず死者は死なない。見捨てられた世界で、最後の奇跡と言われる“墓守”
アイは墓守だ。世界を救う夢を見ている。そのまだ方法はわからないけれど、旅はまだ始まったばかり。傷持ち(スカー)、ユリーらと西へ西へと向かう途中、アイは、手錠をかけられた少年キリコと出会う。
「百万都市オルタス。世界最大の『死者の国』の民だ」
オルタス。そこにはやがて訪れる、日曜の時代のための姫がいるという。アイは傷ついたキリコとともにオルタスへ向かうが――。
世界最大の死者の街。〈死者の姫〉と、姫を守る少年。神様に見捨てられた世界で、世界を救う夢を見る少女の旅が、始まった――。


2巻も登場人物&読者でアイを愛でる話でありました。そして愛ですぎてガツンと怒られるのでありましたw
アイは基本は無邪気でも肝心なところは聡く強いところが魅力だね。かわいいのうかわいいのう。
1巻で綺麗に終わっていたので2巻はどうなんだろうと思っていたが、杞憂だった。
やっぱりメリハリの付け方が上手い。
コミカルなところは思いっきりのハイテンションで笑わせ、シリアスなところはただ優しいだけじゃない真実の痛みを伴う優しさで泣かせと、この緩急の差にやられてしまう。
それに慣れもあるのか世界観の違和感も大分薄くなり、1巻よりも読みやすくて面白かった。
ところで傷持ちさんはここで退場?
1巻の最後に突如現れて、2巻もあまり存在感は無く最後だけこれか。彼女絡みの話だけは唐突でポカーンなんだが(^^;
色々と伏線も張られていたので次も楽しみ。