黒塚部隊によって、《蜂》と《蜻蛉》、そして竜胆の体が奪われた。九曜たちは仲間を奪還するため、《鬼虫》四番式・蜈蚣を目覚めさせようとする。しかし理論上は正しいはずの蘇生実験は、失敗を繰り返していた。
そんなある日、叶葉は帝都の町中で行き倒れている少女を助ける。クルスと名乗る少女は、「南が明るくなったら逃げろ」と叶葉に告げるが――？
果たして九曜は自らの半身《蜂》を取り戻すことができるのか。そしてクルスの正体とは!? 神速アクション第４弾！
そっか、作者のイメージは「怪獣大決戦」なのか。自分の脳内イメージはゾイドの虫バージョンみたいな感じだったんだが。ちょっとズレがありそうだな。
まあそんなことより、今回は鬼虫・甲虫がわんさか出てくる大アクション回。１巻のような一対一の対戦の緊張感も読み応えがあるけど、こうやって大火力同士の力勝負でド派手にやってくれるのも良い。アニメにしたら凄く映えそうなバトルだった（描き切れればだけど）
それに、シリーズはまだまだ続くので当然あとに残ったものはたくさんあるが、一先ず勝利でビシッと決めてくれたのが良かった。３巻がフラストレーションの溜まる話だったので二倍の爽快感。
それにしても、鬼虫はもっとゆっくり出していくと思ったのに一気に出てきたね。復活不可？な伍番式の思い出話を含むと全員揃った形か。
その中で印象的なのは四番式・井筒。気のいい不良キャラでそのツンデレぶりが男キャラなのになんだか可愛い。菊丸といい思い出話の万字といい、この作品は男キャラの方が味があって好印象なんだよね。影の薄い叶葉ちゃんがんばれ！
次は向こうが攻勢に出る番かな。この流れ、ラスボスは竜胆で決まりっぽいね。
