いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。8」左京潤(富士見ファンタジア文庫)

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。8 (富士見ファンタジア文庫)
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。8 (富士見ファンタジア文庫)

勇者試験直前に魔王が倒されてしまい、勇者になれなかった少年ラウル、父親である魔王が倒されて居場所が無くなった魔王の娘フィノ、ラウルの勇者予備校時代のライバル・アイリの三人は、王都にあるマジックショップで一緒に働いていた。
見習い店員としてマジックショップ・レオン王都店でフィノが働き始めて早数ヶ月。かんちがい接客、とんでもない店内放送、ありえないラッピングなどなど……様々な失敗と経験を積み、ついに正社員登用試験までこぎつけた。「俺がお前を合格させてやる!」と意気込むラウルだが……?
勇者と魔王の卵が織りなすハイテンション労働コメディ!!

刊行ペース早っ。7巻でクオリティが落ちていたのにこのペースでは……
と思ったら短編集だった。ドラゴンマガジンで連載してるのね。まあ、こんなに短編にしやすい作品がしてない方がおかしいか。



内容はアルバイト・フィノの成長期。
接客用語に商品の注文、細かいところではラッピングまで、普通に、本当にふっつーに接客業の仕事の話。現実的過ぎて時々出てくるファンタジー要素に違和感がw やっぱりこのシリーズはこうでないと。



以下各話紹介&一言コメント



「魔王の娘さんが接客用語を覚えるようです。」
内容:フィノ、接客八大用語を教わる。
教わった数ワードだけで接客も煽りもこなしてみせたフィノに感心。フィノって常識はないけど頭はいいよね。
声だしですぐ思い付くのはブックオフ。なんであそこはわざわざ客がいる時に大声でやるんだろうね。五月蝿いし、声出す本人も恥ずかしいだろうに。




「魔王の娘さんが店内放送に興味を持ったようです。」
内容:フィノ、店内放送を録る。
店長KOEEEEEEEEEEEE!!!!!((((;゜д゜)))ガクガクブルブル
但し、その原因となった下ネタ方面は狙い過ぎであんまり。
でも最後の初々しいバカップル乙は良かった。




「魔王の娘さんが納涼祭に赴かれるようです。」
内容:フィノ、初めてのお祭り
フィノよりアイリの方がはしゃいでいるとはどういうことだ!?
アイリさんのボッチ力ぱねぇw




「魔王の娘さんが商品を受注するようです。」
内容:フィノ、商品受注を教わる。
店長KOE(ry
というか君たち、個人的な注文書をそのままにしておくなよw
しかし、接客用語からのスタートだったのに。話が進むにつれてフィノがランクアップしているのが分かるのがいい。




「魔王の娘さんが新年会に参加されるようです。」
内容:初売りセール後の新年会
……この人ら、よくお酒の力もなしに王様ゲームできるな。
アイリさんのチョロイン度ぱねぇw こういうゲームはフィノは素直ないい子過ぎて栄えないね。




「魔王の娘さんが隠しごとをしているようです。」
内容;フィノ、捨て○○を拾う。
これだけフラグ立てておいて猫じゃないんかーい! これは見事に騙された。
オチの微笑ましさは全話中一番。
それにしてもピンク方面は……下手ね(^^;




「魔王の娘さんがラッピングを覚えるようです。」
内容:フィノ、ラッピングを教わる。
アイリさんの貧乏力ぱねぇw なんだかんだでダメヒロインなアイリがちょくちょく可愛い。
フィノは割とあっさり習得してしまったけど、ラッピングはセンスだと思っている。下手な人ってどこまで行っても下手じゃない?




「勇者になれなかった俺が憧れの勇者に出逢ったようです。」
内容:ラウル、エルトに逢う。
297pの笑顔が印象的……口の上がなければもっといい挿絵だったのにw
託されたものの大きさが重くて温かい。ラウルは責任重大だね。
で、本物の臨時バイトはどこいった?