いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



読書in新幹線

昨日読んだ本の一言感想




(P[ん]1-17)猫とわたしの七日間 (ポプラ文庫ピュアフル)
猫とわたしの七日間 (ポプラ文庫ピュアフル)


「猫」と「七日間」をテーマに書かれたミステリアンソロジー……って、なんだよこの化け猫率の高さはw
化け猫3、猫視点2、皆さん変化球狙い過ぎでしょ。そのせいかミステリと言うよりサスペンスやホラー系に偏っている。そんな中でちょっと抜けた普通の猫・社長の視点で書かれた『ひだりてさん』が好み。





女優のたまごは寝坊する。 (ハヤカワ文庫 JA フ 5-1)
女優のたまごは寝坊する。 (ハヤカワ文庫 JA フ 5-1)


深沢美潮さんの日常ミステリ。
その昔、フォーチュン・クエストを大変ワクワクしながら読んだものです。
役者の卵の女主人公がオーディションを受けた役の人物を自分の中に作り、彼女と対話しながら話が進むちょっと変わったお話。愛憎劇なのにお気楽な主人公の語り口が軽く、全く深刻な空気にならないのも不思議な感覚。強く印象に残るような事のないけど、スナック感覚でサクッと読める本。





ぶたぶたのお医者さん (光文社文庫)
ぶたぶたのお医者さん (光文社文庫)


今回のぶたぶたさんは獣医さん。ぶたぶたさんがまたまた天職を見つけてしまったか。
一話目『ビビり猫モカ』は凄腕獣医ぶたぶたに感心。
二話目『春の犬』は母親の愚行に憤りつつ(でも世の中こんな様な人が少なからずいるんだろうな)、最後の甘い締めに満足。
三話目『トラの家』は老猫トラのほのぼの&しんみり。どこか危なっかしい熟年夫婦に過去に世話した子猫と同じ「俺が何とかしないと」精神が働いたんじゃないかな、なんて。





箱庭図書館 (集英社文庫)
箱庭図書館 (集英社文庫)


かなり久しぶりに乙一作品を読んだ。
鬱屈した少年少女というのはイメージ通りだったのだけど、各話の着眼点や方向性がバラバラで不安定。こんな作家さんだったっけ?と思ったら、ボツ原稿を募集して作者がリメイクするって企画だったのか。納得。
刺々しくて痛くて甘い『青春絶縁体』が良かった。