いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「コップクラフト4 DORAGNET MIRAGE RELOADED」賀東招二(ガガガ文庫)

コップクラフト4 DRAGNET MIRAGE RELOADED  (ガガガ文庫)
コップクラフト 4 (ガガガ文庫 か 7-4)

サンテレサ市警特別風紀班の敏腕刑事・マトバと異世界・セマーニからやってきた美少女剣士・ティラナ。ある日2人は、セマーニから密輸品が持ち込まれるというタレコミを受ける。業者は取り逃がしたものの、密輸品の回収に成功。しかし翌朝、マトバが目覚めるとなぜか押収品を仕分けしていたはずのティラナが半裸ベッドの中に潜り込んできて――硝煙と魔法が入り乱れる「夢の街」を舞台に、敏腕刑事と美少女剣士の凸凹コンビが奔走する、必読のポリスアクションシリーズ、3年ぶりの第4弾が登場! 


3年ぶりなのに軽い!
でもそれも良さの一つか。内容も時間もこの作品のコンセプト通りに海外一時間ドラマでありました。(そこそこの読書スピードの人なら1時間程度で読み終わるはず)
真っ先に感じるのは読みやすさ。3年ぶりでも違和感なくスッと入っていけるのは、舞台もキャラクターも強く印象に残る個性があるからだと、その世界作りの上手さを改めて感じた。なんだかんだでティラナの容姿にも慣れたし。
さて、今回は魔法の弩でティラナと猫のクロイの魂が入れ替わってしまう話で、シリアスは薄めでかなりコミカル寄り。
これはあざとい。猫ティアナ……ではなく、ティアナinクロイが。衣服に無頓着で扇情的な格好になってしまったのもなかなかのインパクトだったが、それに加えて拙い言葉でケイやセシルを呼ぼうとする舌足らずな感じと、全身で甘える仕草が恐ろしい破壊力。
でも、この作品の最大の魅力はやっぱり親父たち。
いつものように喚きながらポイントポイントでらしい働きを魅せてくれるケイに惚れ惚れ。おまけのゴドノフの短編も良かった。
ブランクを全く感じさせない面白さだった。COMING SOON...........?って書いてあったから、次は5年後くらいかな(遠い目


「甘ブリ」はアニメスタッフに任せて、こちらに力を入れるというのは……ダメですかそうですか。