いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「さて、異世界を攻略しようか。2」おかざき登(MF文庫J)

さて、異世界を攻略しようか。2 (MF文庫J)
さて、異世界を攻略しようか。2 (MF文庫J)

ゲームガルドと呼ばれる異世界に召喚された、重度のゲーマー高校生・志度義弥と、美少女転校生・柚比坂杏奈。現実世界へと帰るため、100年間解かれていなかった『クエスト』を攻略し、『救世主』として迎えられた二人は、攻撃力特化のゴスロリ美少女・シェリスと、魔法特化の食いしん坊美少女・ティーナとパーティーを組む。だが、そんな彼らを待ち構えていた新たなクエストは……「救世主を、殺せ――」!? 一転、窮地に立たされた義弥一行。そんな彼らが取った行動は、料理を作ったり、お化けの話で盛り上がったり、ティーナの悩みにぶつかったり……? しかも、義弥を狙う新たな女の子まで現れて……!? 異世界なのにやっぱり日常系ラブコメ第2幕!

ラーメンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! 味噌キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
今作は料理番がヒロインなので基本はスイーツ押しなのかと思ったら、日本食の定番までいけるとは。酒があるのに麹が無いなんてことは有り得ないが、味噌の作り方を知ってる女子高生は間違いなく希少。デレの少ない丁度いいツンデレ具合といい杏奈はかなりのハイスペックなヒロインだ。
さて、笑撃のラストから続くストーリーの方は……正直イマイチ。
いやストーリーは1巻と変わらないのだが、新キャラ二人が大きなマイナス要因。いけ好かないお坊ちゃまイケメンと、ただひたすらに迷惑な暴力お嬢様ストーカーの二人の振る舞いが読んでいてあまり気持ちのいいものではない。特に後者は主人公たちの生活にもストーリー進行としても邪魔にしかなっていないので、何のために出てきたのか分からない。
それが一変したのが現実との繋がりが匂い始めたところ。
ド○クエのパロディネタなのにスタッフまでしっかり書いていたのはこの為か!(ここまで書くなら鳥○明のパロディまでやって欲しかったけど) 思わせぶりな口振りで伏線を張っていった幽霊といい、最後に出てきた意外な人物といい、2巻で早くもかなりきな臭くなって緊張感が漂ってきた。待ち望んだ展開だ。やっぱりス○エニは悪だったんだ!(違っ
今回は笑撃のクエスト発表はなしか。どうやらクエストには現実の誰かの意図が介入しているようなので、次がどんな意地の悪いクエストになるのか楽しみ。