いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5」渡航(ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (6.5) (ガガガ文庫)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5 (ガガガ文庫 わ 3-15)

文化祭が終わった直後。「体育祭を盛り上げたい」という生徒会長・城廻めぐりの依頼を奉仕部として手伝うことになった八幡や雪乃たちだが、そもそも体育祭実行委員長も決まっていない。そこで担ぎ上げられたのは、文化祭でも実行委員長を務めた、あの相模南だった……。TVアニメシリーズで著者自らが脚本を手がけた番外編「だから、彼らの祭りは終わらない。」を元にした特典小説を文庫本用にディレクターズカットし、再構成。同時発売のドラマCD特装版に音声収録された9巻直後のクリスマスパーティーのエピソードの小説版も加えて収録。


社畜八幡再び(違っ
6.5巻はその前の6巻文化祭の話の続きで、今度は体育祭実行委員を任される。その委員長は紆余曲折あってまたしてもあの相模。文化祭準備に負けず劣らずのギスギスした運営が繰り広げられる。
……これ、依頼に託けた雪乃さんのちょっとした意趣返しではありませんか? そんなことする子じゃないとは思っているのだけど、本人に被害者意識しかないとは言え、八幡に助けて貰った恩を仇で返し続けていた相模にやり直しのチャンスを与える価値があったのかは疑問。
そして案の定のクズっぷりを見せる相模。
作中では何人かが頑張ったと表現していたけど、逃げなかった事以外に褒めるところあった? 八幡の人は早々変われないという持論を裏付けるだけの結果になっただけような。まあ、ちやほやされたい、楽したいなどの可愛いものから、弱者を見下して優越感を得たり、常に自分は正しい・自分は被害者だという意識など、一番“人間”らしいキャラクターとして描かれているそうなので、仕方がないのかな。
それに彼女のおかげで他のサブキャラが光ったわけだし。
あーしさんは「意外にいい人」キャラが定着し、材木座と海老名の意外な組み合わせの活躍、そしてなんと言っても表紙を飾ったサキサキの可愛さ。台詞無し四コマ最高でした。
ボーナストラックは、9巻の後日談。
誕生会とノリが一緒だと思ったら、八幡に言われたw ま、楽しければおーるおっけー。またこのノリで出来る幸せ、やはり9巻は最高だった。ニヤニヤのラストシーンも読めて大満足。
もちろんこの後実行に移したんですよね、百合ヶ浜さん。ね! ね!