いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「俺、ツインテールになります。11」水沢夢(ガガガ文庫)

俺、ツインテールになります。 (11) (ガガガ文庫)
俺、ツインテールになります。 11 (ガガガ文庫 み 7-12)

<死の二菱>を撃破したツインテイルズは、リフレッシュ休暇に温泉旅行へ! 温泉という格好の舞台を活かし総二に迫る愛香たち。そんな中ひとり何かに怯えるイースナの姿があった……。一方、総二たちの世界へ侵攻しているアルティメギル部隊は、他の世界からの増援もなく孤立無援の状態に陥っていた。そこへ現れた一体の美しい女性型エレメリアン。戦士たちを翻弄する可憐な笑顔の裏に彼女は邪悪な企みを胸に秘めていた――。襲来する乙女の裸体。厳かに降臨する四頂軍最後の一隊<神の一剣>。新次元の攻防がいま幕を開ける!!

温・泉・回!な第11巻。クライマックス感ありの最高に盛り上がった前巻の続きということもあり、割とのんびりムード。
下はイースナから上は美春ママさんまで総勢8名の女性が全裸でしかも混浴という、某平坂先生も真っ青な桃源郷が広がっていた。メガ・ネのおかんだけは着ぐるみありで全裸でなかったのが悔やまれる……のか? てかなんなのこの裸率。ガガガ文庫は何処を目指しているの?
ただ、唯一の男がツッコミに明け暮れているのであんまり色気は無いんだけども。もうちょっと楽しんだり良い反応が欲しいところだけど、ツインテールバカの総二だから成り立つシチュエーションでもあるんだよなあ。まあ、ツッコミの変化球っぷりが面白かったからいいか。ツインテールを使わなくても言葉選びの感性がおかしいわ(誉め言葉)
そんなコメディ重視の回でありながら、盛り上げるところはきっちり盛り上げるのがこのシリーズ。
今回はツインブラックのターン。仲間加入後はどうにも影が薄い彼女が一皮むける回。
これはあれだね。河原で殴り合った後に友情が芽生えるヤンキー漫画みたいなシチュエーションね。女の子同士だけど。こんなベタなシチュエーションでも、直前までおバカなことをしているギャップと、キャラの台詞の熱量でグッとくるシーンを演出してくるのがこのシリーズの恐ろしいところ。
そんな訳でラスボス手前の最強部隊が顔見せして、仲間の結束を固めてと、本当のクライマックスに向けてのスタートの回といったところ。
次は腐の嵐が吹き荒れる?