いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「俺、ツインテールになります。13」水沢夢(ガガガ文庫)

俺、ツインテールになります。 (13) (ガガガ文庫)
俺、ツインテールになります。 13 (ガガガ文庫 み 7-18)

戦女神ヴァルキリアギルディの能力“死して尚変態”で、これまでに倒したエレメリアンたちが完全再生! 積み重ねてきた全ての戦いをリセットされたツインテイルズ。彼らの終わりなき悪夢が始まった――。だが、この重大な局面で、ツインテールを失う危機に直面した愛香は、激しい恐怖心に支配されてしまう。総二の優しささえ、今の彼女には不安でしかなかった……。次々に危機に瀕していく、ツインテイルズ! そして、宿敵ドラグギルディと相見える総二! 今再び、ツインテール頂上決戦の幕が上がる!!


やっぱり初期のエレメリアンはいいな。最近は奇をてらう奴が多くて。長期シリーズの宿命だから仕方がないのだが。
一本筋が通った信念や、己のプライドをかけて挑んできたエレメリアン達は、敵役ながら時にヒーローであるツインテイルズよりも格好良く、思わず共感してしまうキャラクターが多かった。まさに好敵手と呼ぶにふさわしい奴らだった。
そんな魅力ある彼らが復活して熱い展開にならないはずがない。
傷つき挫けそうなヒーローたちを叱咤しに来たような襲撃の数々ですでに胸が熱くなっていたら、最後にあんな展開が待っているだなんて。強敵と書いて「とも」と読むを地で行くような展開にテンションは最高潮。
…………何でこんな熱い展開のオンパレードなのに、「ツインテール」だの「貧乳」「巨乳」だの「ブルマ」「スク水」なんて単語がこんなに散乱してるんだろう、おかしいなあ……おい、百合百合しつこいぞ、ティラノギルディは黙ってろ。
ヒーローものの劇場版の様なスペシャルな物語。最高だった。これでついにクライマックスに向けてラストスパートかな?