いつも月夜に本と酒

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「ロクでなし魔術講師と禁忌教典11」羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

ロクでなし魔術講師と禁忌教典11 (ファンタジア文庫)
ロクでなし魔術講師と禁忌教典11 (ファンタジア文庫)

《フェジテ最悪の三日間》から始まった富国強兵の流れによって、アルザーノ帝国魔術学院に新学院長が就任する。武一辺倒の教育改革にグレンは反発するのだが……。そんな折、先の戦いの失態から、イヴが学院に左遷されてきて!?
「いいわ。私も貴方に力を貸してあげる」――戸惑うグレンをよそに、改革の是非を懸けた『模範クラス』との決闘に向け、強化合宿を敢行。道を失ったイヴは、生徒たちとの交流を通じて、自分が本当は何を為したいのか気づきはじめ……。
改革に伴う裏学院の開放。学院創世の闇に触れた時、代償とするのは、誰がための命――。

第三部スタートな11巻。
なるほど。白猫がもうほとんどデレに移行してしまったので、ツンデレ成分を補強したわけですね。
新しい学院長の就任による方針転換でてんやわんやになったり、学院に隠された秘密が明らかになったりと、学内で騒がしかった回だったわけだけど、、、テンプレツンデレさんが、テンプレ台詞を思う存分発していた印象しかない!w
この手の分かりやすいキャラクターは最早過去のものになってしまっていて、最近なかなかお目にかかれないのでツンデレスキーとしては嬉しい限り。
で、その期待のツンデレさんが特務分室“元”室長のイブ。
ストーリーの進展は最後の最後にグレンに託されたヤバそうなブツと一緒に残された言葉くらいだったこともあり、性格面でも能力面でも残念なイメージが付いてしまったイブのキャラクターを再構成するのに丸々一冊使っている。作者イブ好きすぎるだろw
第三部の導入をこういう話にしたという事は、イブは第三部のキーパーソンになるのだろう。流石にヒロインレースでの突然の上位進出はないと思うけど。……ないよね? 作者がイブ好きすぎてないとは断言できない。
さて、ちょっとだけ進んだ本題の方は、
言葉の方は、彼女の知る人物という事は今の人間じゃない事だけは確かだろう。ブツの方は近々ラ○ュタに行く流れか? とりあえずシスティーナが大好物な話題なので大活躍してくれそう。