いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「お隣さんと始める節約生活。 電気代のために一緒の部屋で過ごしませんか?」くろい(富士見ファンタジア文庫)

「貧乏なわけじゃないけど、もう少し遊ぶお金がほしい」
一人暮らしの高校生の俺・間宮哲郎は、同じく遊ぶお金が欲しい隣人の高校生・山野さんと一緒に、節約生活を始めてみた。
最初は自作の弁当を比べたり、巨大なパンをシェアしたり、と色々やってみたんだけど……劇的な家計の変化はない。夏も迫り、冷房代などでさらに出費が膨らむかもしれない。二人で頭を悩ませていると、山野さんから画期的(?)な提案が――
「電気代を半分にするなら、一部屋を二人で使えば良いんだよ」
え、確かにそうかもだけど――山野さん、本気ですか?
一つ屋根の下で送る、Webで大人気のムズキュンブコメ!


お金は入り用だけどバイトは禁止、なら節約生活だ!と、高1の主人公とお隣で一つ先輩の女子が、目的が一致したお隣さん同士で協力する、半一つ屋根の下ラブコメ
これだけ一緒に居て、居心地がよければそりゃあ好きになるよね。
というわけで、早々にお互いを意識し始める二人が、下手なアプローチと行き過ぎた気遣いの所為ですれ違う様子を、ニヤニヤしながら楽しむ、じらし系ラブコメだった。
仲の深さが段々とエスカレートしていくシェアの項目に表れていくのが面白い。
・一人身だと余らせる野菜のシェア→わかる
・買い物代わりばんこ→まあわかる
・一緒にご飯を作って食べる→おや?
・エアコンシェア(タイトル)→お、おう
・洗濯物を一緒に→いやいやいやいや
最終的には、そこら辺の彼氏彼女なんて追い越して周回遅れにしてる気が(苦笑)
また、途中から彼女視点が入ってきてニヤニヤ度が上がるのも良いところ。ただ、彼女視点を入れるなら、もっと前から入れて、好きになっていく様子も読みたかった気がしないでもないが。
このまま両片想いの継続を楽しみたいような、早く両想いだと気付いて存分にイチャイチャしてほしいような、複雑な気分。
次は学校でも一緒の時間が増えて甘さ増量? 主人公姉との遭遇イベントとか楽しみ。