今年の読んだ本は
211冊(漫画雑誌等除く)でした。
その中からお気に入りのものをいくつか上げてみました。
今年も例年通り曖昧なジャンル別でお送りします。
(シリーズものの画像は今年出版されたもののみ)
↓長いので収納↓
●ラブコメ
「子守り男子の日向くんは帰宅が早い。」双葉三葉(角川スニーカー文庫)
異世界ものだけでなくラブコメもなろうやカクヨムなどweb発作品が増えている中で、イチオシはこの作品。
高校生たちの優しさ、真っ直ぐさが、読んでいて清々しく優しい気持ちになれる良作。本当にみんないい子で、全員の幸せ願わずにはいられない。
~番外編~
「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」佐伯さん(GA文庫)
この1巻ではさほど刺さらなかったが、なろうで読んだ続きはピュア×ピュアのじれったさと強力な甘さでニヤニヤ度MAX。また、お互いの「大事にしたい」という気持ちが溢れていて、二人のやり取りに癒される。
来年には続刊も決まっているそうで、今後が楽しみなシリーズ。
●笑い
「天才王子の赤字国家再生術 ~そうだ、売国しよう~」鳥羽徹(GA文庫)
主人公たちの有能さを、理不尽な展開で全力で笑いに転換していく国家運営ファンタジーコメディ。
どの要素も面白いけれど、中でも言葉のチョイスのセンスが最高。3巻の「音楽性の違い」は今年一番笑った台詞。
●ロマン
「吸血鬼に天国はない」周藤蓮(電撃文庫)
ハードボイルドな生き方、銀髪美少女との共同生活、吸血鬼という存在のエロさ、ギリギリのカーアクション。
本作には男の子のロマンが詰まっていると思うの。
●雰囲気
「夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去」園生凪(講談社ラノベ文庫)
厳しい現実を飄々と生きる主人公が纏うゆるさと、物語の半分が夢の中という幻想的な世界観。主人公は現実でも夢でももがいているというのに、ずっと浸っていたくなるような温かさを感じる不思議な空気感の作品だった。
●ほのぼの
ストーリーはそれほどほのぼのとしている訳ではないけれど、新入り司書と新米館長代理の危なっかしくも一生懸命な図書館運営が微笑ましい一冊。
二人が醸し出すほんわかした空気がとても心地いい。
●ファンタジー……というかイチャラブというか
重厚感のある世界観と幾重にも重なっていく複雑なストーリーで、ファンタジーとしても間違いなく上質なのだけど、キモは何といっても、王太子オスカーと魔女ティナーシャの関係性。
壮絶な人生を送ってきた魔女が王子に溶かされていく様子が、甘くって可愛くってもうね。
●SF……というかごった煮コメディというか
「ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか?」新八角(電撃文庫)
SF、冒険活劇、食堂での人情噺、飯テロ(変化球)、微百合と何でもありのストーリーに、未来ならこういう技術もきっとあるはず、という想像をジャンルを問わず詰め込んだ設定。作者の好きなものがこれでもかと詰まっている闇鍋コメディ。そんなの面白くないわけがない。
●ヒロイン……今年、最も刺さったヒロインを紹介
鈴掛紬(女子大生)
高学歴官僚には唾を吐き、ウェーイ族には呪詛を吐き、不登校児への善意には自身の黒歴史を引っ張り出して偽善だと断罪する。普通の人なら陰口でしか言えないことを、面と向かって言ってのけるロックな生き方が素敵。さらに、大学にフランスパンを丸々持っていって弁当にするワイルドさに、お酒のファーストチョイスが焼酎という渋さ、赤の他人に本気で怒れる情に厚い一面など魅力いっぱい。
●神回……長期シリーズで今年神回があった作品
主人公が主人公した12巻が神回。
伊月、おまえカッコいいよ。
11巻が神回中の神回。
押しのヒロインが幸せな姿が読めるのって最高ですね。
●完結……今年完結した作品の中で印象に残ったもの
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」渡航(ガガガ文庫)
後日談短編やアンソロジーは出るようだけど、本編は完結。
後続に類似作品を大量に生み出した、ラノベラブコメに一つの流れを作ったラブコメ界の金字塔。
以上!
来年も傑作・良作に出会えることを祈りつつ、皆さま良いお年を!