「春輝さんを愛してますから! ……その、家族として!」
伊織の衝撃な告白(?)を受けつつ、3姉妹とあらためて同棲することになった27歳の社畜・人見春輝。家族愛と言われつつ猫耳だのノーブラだの、何故か前よりもスキンシップが過剰になったことに困惑しながらも穏やかな同棲生活は続いていた。
「先輩。異性として、好きです……愛しています」
そうしたらある日、職場の後輩、貫奈から告白されてしまい! ?学生時代からの付き合いで、ただの腐れ縁だと思っていて、でもどう見ても冗談じゃない“ガチ”なトーンで……家と職場の間で恋が揺れる――くすぐったい日常ラブコメディ第2弾!
大きな問題が一先ず解決して、四人での生活が続けられることになった人見と小桜三姉妹。家族の絆を深めつつ、ヒロインレースが本格化する第2巻。
四ヒロインによるアピール合戦！な話だった……はず。
というのも、ヘタれてキョドる長女は置いといて、下の二人はしっかりアピールできてるのに、ドキッとするとか可愛いとかより微笑ましいが勝ってしまうのよね。人見との年の差プラス甘え上手な下の子気質の所為かな。特に次女の露華は今回家族の話としてのお当番回だったこともあり、人見が見せるのが大人として人生の先輩としての姿だったものだから、ラブに発展するルートが見えない。ホームコメディとしてはいい話なのだけど。
一方、同僚の桃井さん。鈍感主人公でも勘違いしようのないストレートな手段で攻め攻め。この手のラブコメでありがちな、下手に誤魔化す素振りすら見せない姿が格好いい。負けヒロインだと思っていたが、これはワンチャンあるのでは？
小桜姉妹も、特に長女は頑張らないと。次回の逆襲に期待。
……て、ええ！？ ここで終わり？ 今回は露華の当番回で、伊緒と白亜の当番回が残ってるんじゃないのか？ ここで終わるなら、1巻のラストの方がまだ綺麗なタイミングだったように思うんだが。それにこのまま放置される桃井が不憫でならない。
ほんわかほのぼのなラブコメで結構好きだったのに、唐突な打ち切りエンドで読後感がモヤモヤ。
