いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界のんびり農家01」内藤騎之介(KADOKAWA/enterbrain)

闘病の末に命を落とした青年・火楽(ヒラク)は、神様によって蘇生され、若返って異世界に転移した。第二の人生、のんびり農業を楽しむために!
神様に授けられた『万能農具』を手に、自由気ままに異世界を切り拓く! そこに天使や吸血鬼、エルフに竜まで現れて……。あっという間に村になり、気付けば俺が村長に!?
スローライフ・農業ファンタジー、ここに開幕!


清らかで大らかな性格の主人公・火楽の未開の地開拓と、そこに集まってくる善人たちの暮らしを、朴訥とした口調で紡いでいく作品。ゆったりまったりするのにぴったり。山とか谷とかちゃんとしたオチとかを期待する人には向かない。
web版既読。
木の伐採に始まり、魔獣に襲われないための柵や堀、畑づくりに、狼の飼い慣らし……こうして改めて序盤から読むとマイクラ感が強い。そこがweb版を気に入った一つの理由でもある。人が集まってくると別ゲーに変わっていくのだが。
それと、序盤はクロ(狼・♂)の方がヒロイン力が高いなと。シリーズ全体なら間違いなくザブトン(蜘蛛・♀)なんだけど。え?人型の女の子たち?……まあ、うん、ガンバレ。
人型ヒロインズの中で序盤からキャラが立っているハイエルフのリアかな。すでに見え隠れしている軍人気質。(私は勝手に少佐と呼んでいる)
あとは書籍版書き下ろしのルー視点が良かった。こんな初めから幸せを感じてたんだとほっこり。