いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「百錬の覇王と聖約の戦乙女21」鷹山誠一(HJ文庫)

天下分け目の大決戦、クライマックス!激戦を繰り広げるグラズヘイム攻防戦も佳境に突入!
無二の家臣ランを失い怒りに燃える《炎》の信長から、勇斗が勝利を呼ぶために選んだ秘策とは!?
意外な人物も覚醒の時を迎えて――戦いの結末が近づく異世界覇道戦記1巻!!


終わりませんでした!
いや、初めから最終巻だとは思っていなかったけど、戦いに決着がつかないのは予想外。
そしてここまでの惨敗も予想外。試合に負けて勝負に勝つと言えば聞こえはいいが、実質は窮鼠猫を噛むくらいの印象だもの。この表紙だから、勇斗が魔王的活躍を見せてくれるものとばかり。
ラスボスに信長を据えた時点で、ある程度信長のパブリックイメージに配慮せざる得なくなったところはあるんだろうな。それでも、信長を上回って勝つ“主人公”勇斗が見たかったというのが本音。これだけ長く続いたシリーズ、最後にヒーローのヒーローらしい姿を見たいじゃない。
まあ、信長側の勝利も、娘・ホムラの個の能力によるところが大半なので、将と将の戦いとしては痛み分けといったところではあるが。
次回最終回? 完全決着をつけるのが次で、エピローグでもう一巻くらいじゃないかな。
フェリシアとのやり取りが死亡フラグとしか思えなかったのが心配だ。