いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界のんびり農家8」内藤騎之介(KADOKAWA/enterbrain)

妖精女王の来訪や、フェニックスが新たに登場し、“大樹の村”はあいかわらず大にぎわい。
そんな村育ちの獣人族の男の子、ゴール、シール、ブロンの三人が魔王国の王都にある貴族学園に入学することになった。
不安を覚えつつ始まった三人組の学園生活は上級生に絡まれたり、貴族の親が出てきたりと次々とトラブル発生!


アイギスの誕生に妖精女王の登場、獣人族の男の子たち王都の学園へ、な8巻。
妖精女王があまりにあんまりな名前で冒頭から笑った。
でも寝ているよりも甘味をねだっているイメージが強い、というかそのイメージしかない。なのでオカシクレーとかカンミスキーの方が合っているような。(カンミスキーって元磐田のGKに似てるな←どうでもいい)
今回のハイライトは獣人族の男の子たちの学園生活だろう。
異世界ものの定番、無自覚最強俺TUEEEをちょっと前まで名前もなかったキャラクターでやっちゃう豪快さと、それでいて「俺、何かやっちゃいました」的な嫌味は一切ないのがこのシリーズらしい。そして何より、彼らが外に出たことで、どれだけ“大樹の村”がぶっ飛んでいるのかを客観視できて笑えるのがいい。まあ、大半が苦笑だけどw
商人を使って黙らせろって、フラウ先生、子供に何教えてるんですか。村の貴重な常識人だと思ってたけど、あなたも大概だなw
あと、他で好きなエピソードは「“大樹の村”の拡張」の後半、ウルザが村長に甘えるところ。ウルザが村長をパパだとはっきりと認識して、今回表紙の三人の家族感が増してほっこりする。
8巻もいつもと変わらず安心してまったり読める一冊だった。
次は娘たちと違ってキャラが濃い天使族おかあさんズか。キャラデザあるかな?