いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー」佐島勤(電撃文庫)

数多の強敵を打ち破り、波乱の高校生活に幕を下ろした司波達也。彼は新たな野望の実現のため動き始めていた。
一般社団法人『メイジアン・カンパニー』。
達也が専務理事に就任したその組織の目的は、魔法適性はあるものの実用レベルに至らない存在、メイジアンの人権保護の実現。魔法師が兵器ではなく人間として生活できる新時代へ向け、達也は大学生ながら、確実に歩みを進めていた。
戦略級魔法師を凌駕する影響力を持つ達也の動向は、当然ながら世界中から注目を集める。USNAにある魔法師の結社『FEHR』から、達也の動向を探るべく刺客が送り込まれ……。
司波達也の新たな伝説が幕を開ける――。


魔法科高校の劣等生』新シリーズ始動!『メイジアン・カンパニー』の方がタイトルで『続・魔法科高校の劣等生』は分かりやすくするサブタイトルだったのね。
大学の学年で言うと三年、大人になった達也たちの現状と、これから達也が何をするかを説明するプロローグ的な1巻。
当然新キャラの紹介もあるが、それより気になるのが前シリーズと比べて影が濃くなるキャラ薄くなるキャラが見えてくること。
リーナのレギュラー化は予想通り。まあ前シリーズの終盤からずっと一緒だし。貴重なツッコミ役兼司波兄妹の堅い空気の和ませるドジっ子役というところ。新シリーズ一発目の挿絵からあられもない姿を披露してくれるとは流石は癒し枠w 挿絵に関してはその後もレ〇プ目藤林さんや黒猫vsパピヨン(犬)と、今回はかなり遊んでいて面白かった。
濃くなる方で意外だったのは真由美さん。お姉さんぶって返り討ちに合う姿が容易に想像できて、可愛い成分の最大の補給先になりそうな予感。同僚になった新キャラとの絡みも楽しみ。
反対に薄くなったのは同級生達。
雫とほのかは出てきたが、他は人物紹介だけ。そのうち出て来るのだろうけど、ちょっと寂しい。
当面は十師族の大人たちや世論を相手にしながら、海外のきな臭い組織のちょっかいを受ける形か。ちょっかいを受けた時の達也無双に期待したいが、本人が出ていくことはあまりないかな?