いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界のんびり農家9」内藤騎之介(KADOKAWA/enterbrain)

魔王国の貴族学園の生徒たちが危険な森に迷い込んでしまった。生徒の救出を頼まれた獣人族三人組は現場に急行するも、予想外の魔物が乱入してピンチに!絶対絶命の三人組を助けたのは……!?
一方、“大樹の村”では天使族の長であるマルビットと、ティアの母親であるルィンシァが来訪し、
ほかほかなコタツを占領していた。


テーマは“母”な9巻。

☆祝☆グランマリア表紙に登場!
推しの晴れ舞台の感動に打ち震える。しかも本編中にも大事なシーンが、、、2ページだけだけど。本人が幸せそうだから良いじゃないか(自分に言い聞かせるように
と、喜びが大袈裟なのは今回から登場の天使族の母たちのキャラが濃くて危機感があるから。
マルビットとルィンシァ、二人とも娘たちよりアクが強くて存在感がある。キャラクターの多いこの作品で、埋もれない個性があるのは脅威だ。コタツで丸くなってるだけでキャラが立つマルビットが憎い! しかも、後々出て来るもう二人の母も濃いんだよなあ……ガンバレ娘たち。
そういう意味でパレードはいいな。村にどれだけの種族がいるのかを再確認する作業として。なにせ前巻の主役で眩い存在感を放っていた妖精女王が、次の巻には居るんだか居ないんだかの状態になっているんだから。
あともう一人、リアの母リグネも登場。
ハイエルフの軍人気質は彼女の所為か?種族的な性格か? とりあえず信号機竜たちにキャラデザがあるのにリグネにはないのは、ハイエルフたちからの圧力があったに違いないw ところでブロンがしたリアのモノマネ「小さな喜びのポーズ」が気になる。きっとリアがすると可愛いんだろうな。
書き下ろしは今回も少ない。残念。
少ない中で良かったのは序章。ザブトンの子があんな所にいた理由がわかってスッキリしたのと、小さな願いが叶えられる話でほっこりする。
最後に、
農業神様、大願成就おめでとうございます!