いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン XI ―フィフス・スクワッド・ジャム 〈上〉―」時雨沢恵一(電撃文庫)

SHINCとの合同チームで挑んだクエスト《ファイブ・オーディールズ》。その壮絶なバトルから間髪入れず開催が発表された第5回スクワッド・ジャム。
スポンサー作家によって課せられる今回の特殊ルールは『ゲーム途中で、チームメイトが運ぶ別の装備一式にスイッチ可能』という、全プレイヤー混乱必至のものだった。
当然のごとくSJへの挑戦を決めたレンたちは、首都・グロッケンの酒場で作戦会議を敢行するのだが、思いもよらぬ知らせが彼らのもとに届く――。それは『今回のSJでレンを屠ったプレイヤーに1億クレジットを進呈する』というもので……。


お久しぶりの時雨沢先生のGGO。
レンが心に傷を負ったSJ4から一か月足らず、早くもSJ5開幕! 毎度様々なギミックを仕掛けてくるSJだが、SJ5は装備スイッチと濃霧の中でチームメンバーバラバラスタート。そしてレンには謎の人物から多額の懸賞金が掛けれれて……。
上巻なので、それらの説明とまずは濃霧からといった内容。
SJ5初めの難題は1時間後に晴れる霧を一人でどう切り抜けるか。生き残るためにじっと身を隠すか、近くにいた別チームのメンバーと共闘するか。レンが選んだのは当然後者。まあレンがじっとしてたら物語にならないしね。
そこで共闘相手に選ばれたのがまさかのビービー。マシンガンズの女神降臨である。
ほんわか口調のお姉さんだったのか、意外な。ゆるふわパーマ+眼鏡な容姿も口調にぴったり。ま、中身は苛烈の一言ですけど。
チームを超えて&大金を無視して助け合う二人に、ゲームを真剣に楽しむ姿が見えてよかった。が、このシリーズにしては狂気が足りない。ピトやシャーリーが合流するまでお預けかなと思っていたら、意外な人が暴走!?したところで次回へ。
次回後編、もしくは中編。本戦に入ってから思いの外時間が進まなかったので上中下巻の可能性大かな?
霧が晴れてチームメイトと合流してからのバトル、特に装備スイッチを組み込んだ戦術が楽しみ。それとレンの狙われやすさアップ=緊張感アップに貢献している懸賞金の真相と顛末も。ただこちらは最後の最後にフカが一億クレジットをせしめる姿がありありと思い浮かべられるのは、きっと私だけじゃないはず。